神戸市にあるタワーマンションの一室の改装です。〈Triform〉とは「3つの部分から成る」という意味で、この住まいはその名の通り、家族で過ごす空間(=ファミリースペース)を〈憩う〉〈食べる〉〈学ぶ〉という3つの行為から再構築したものです。
それぞれの領域を分割するのはアイランドの収納家具。そのためそれらは互いに分断されることなく、緩やかに繋がりながら、全体で28畳という大きな空間を構成させることができました。ただ広いだけのリビング、ではなく、家族それぞれが適度にプライバシーを保ちつつ、したいことによって居場所を変え、好きな時間を過しながらも、ともに場を共有し暮らしていくことができる住まいです。
- Outline
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- タワーマンションの一室のリノベーションです
- 〈憩う〉〈食べる〉〈学ぶ〉という3つの行為からLDKを再構築、それぞれの領域はアイランド型の収納家具で緩やかに区切っています
- リビングから死角になっていたキッチンを、ファミリースペースが見渡せる位置へ。もとの場所はウォークスルーパントリーへとし、大容量の収納スペースを実現しています
Correlation Diagram of Plan
Plan
平面図
Features
特徴
Photographs
写真
元々新居を考えるにあたり、新築マンションを購入するか、中古を買ってリフォームにするかを悩んでおりました。もしリフォームにするならば、一般的なリフォーム会社に依頼するよりも建築士さんに直接依頼する方が満足出来るのではないかと考えていて、リフォームに対応している神戸の建築家さんをHouzzや検索サイトで検索したことで、seki.designの存在を知りました。
実際に石さんのご自宅や、設計されたお家(2ndリビングのある家 Re:)を見学させていただいて、リフォームの選択肢がより現実的になりました。一旦は良い中古物件が見つからず、新築も並行してしばらく探しておりましたが、最初にお会いしてから1年以上経過した頃に見つけた中古物件を一緒に内覧していただき、ついに依頼させていただく運びとなりました。
Triform Re:は80平米後半の広さにも関わらず表記上は1LDKという攻めた作りですが、寝る時以外はほとんどリビングにいる私たち家族にとっては、非常に住みやすい空間となっています。4人家族なのでもう1部屋あれば120点でしたが、それは購入したマンション自体の広さの問題であり、今の平米数でもう1部屋増やしていたら平凡的で面白みのない作りになっていたに違いないでしょう。仮に将来的に本当に部屋が必要になれば後から壁を1枚足すだけで作れるようにはしていただいています。
リビングは広々とした空間で開放的ながら、収納も一体となった造作家具で程よく仕切られているため、一緒にくつろぎたい時も、別々のことをしたい時にも、どんな時でも居心地の良い部屋となっています。来客があった際にも余裕で対応できる広さですし、大きなパントリーもあり収納にも困りません。下手に部屋がないおかげでいわゆる物置部屋のような無駄なスペースも生まれません。趣味の熱帯魚水槽やギターもインテリアに溶け込む形でかつ実用的にデザインして下さいました。
設計が終わってからも、相談や困りごとがある際にはきちんと聞いて下さり、すぐに対応していただけて、石さんは大変信頼のおける建築士さんです。設計の内容からも、そしてそのお人柄からも任せて良かったと改めて思います。この度は本当にありがとうございました!
Data / Credit
Triform Re:トライフォーム
施工 | 建築工房アクトホームズ |
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所在地 | 神戸市 |
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用途 | 専用住宅 |
家族構成 | 夫婦+子供2人 |
竣工年 | 2022 |
構造 | マンション(改装) |
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敷地面積 | ── |
延床面積 | 27.0坪 |
総工費 | 2000万円(税込) |