株式会社Globridge・本社オフィスのインテリアデザインです。「Globridgeを魅せる!」というテーマのもとにおこなわれたデザインコンペで、計3社のなかから選ばれました(atelier DoN/森啓祐氏と共同設計)。
要望としては、数多くの飲食店を経営・運営する株式会社Globridgeの本社オフィスとして、入社候補者のリクルーティング、社員のリテンションを強く意識した空間で、来訪者や社員にGlobridgeの魅力を感じさせる空気感を醸し出したい。キーワードは、夢・希望・成長・活発・海外・洗練……とのことでした。
そこで、オフィス内の空間を〈帯家具〉によって仕切ることにしました。「帯」というものは実は衣類よりも古くからあり、ハダカに腰紐だけを巻いて、そこへ狩猟で用いる道具を挿していたのがはじまりなのだとか。
この〈帯家具〉は、オフィスの間仕切りにソファ、ベンチ、書棚、ホワイトボード、収納、通路、テーブルといった「道具」を挿し込んだもの。コミュニケーションを促進し、自由な発想をうみだす道具=家具が快適な仕事環境をつくります。もちろん、遊び心があるデザインと空間には、人を惹きつける力があります。新しい仲間たちや外で働く仲間たちも、きっとここが好きになってくれるでしょう。
- Outline
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- 多数の飲食店を経営・運営する企業の本社オフィスです
- 間仕切りにさまざまな「仕事道具」を挿し込んだ〈帯家具〉でオフィスを仕切りました
- ふたつの〈帯家具〉によって、オフィスは「執務」「ラウンジ」「会議」の3つのゾーンに仕切られています。隣り合ったゾーンは、帯家具ごしにかいま見ることができる一方、物音や声は遮断されるように工夫しています。
- 帯家具は壁ではなく家具なので、間仕切壁を設置するB工事(ビル側がおこなう工事)のボリュームを大幅にカットし、コストを抑えることにも役立っています
Plan
Photographs
写真
今回、株式会社seki.designにご依頼したPJは本社移転でした。当時千駄ヶ谷から赤坂への移転にあたり、3社によるコンペを実施し、社員による投票を経て、同社へ依頼する運びとなりました。
当社が移転に際し希望しておりました各種希望・懸念事項を、当該企業は丁寧に解決しつつ、PJが進んでいったことを記憶しております。また、四つある会議室全てを当社女性メンバーと一緒になって、デザインから組み立てていくことにより我々クライアントとの一体感を醸成することが出来たうえに、結果趣向の違う素敵な会議室を設置するに至りました。
現在、移転からの月日も経過しておりますが、今でも来客されるお客さまからも、帯家具仕立てのメインルームや会議室を良く褒めていただいております。限られた予算内で素敵な本社オフィスを構築いただき感謝しております。
Data / Credit
Globridge Akasaka Office
所在地 | 東京都港区 |
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用途 | オフィス |
竣工年 | 2015 |
構造 | RC造(改装) |
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延床面積 | 91.17坪 |