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作品写真
Outline
  • 約180坪とゆとりのある敷地をいかした平屋の住まいです
  • 室内空間を形成するRCの躯体と、そこにまとわりついてアプローチの屋根/テラスや窓の庇となる白い壁、という対照的なふたつの構造体からなっています
  • 中庭から光をとりこむことによって、プライバシーを確保しながら、隣接する里山の風景を切り取って楽しめるプランとなりました
  • 内部はミニマムながら要所に女性的な優しさも感じられる空間に

Analysis of the Site
敷地環境を読み解く

方位
プランづくりの前提条件として敷地環境を読み解いていきます

Plan
平面図

方位
1F
1階平面図

Features
特徴

里山の緑のなかに浮かび上がる建築

建物は、鉄筋コンクリート打ち放しの壁を覆い隠すように纏った白い壁の形状が印象的な外観です。このマッシブさと軽快さを併せ持つ建築が、里山の緑のなかにくっきりと浮かび上がるよう意識しました。

白い屋根に覆われた玄関までの長いアプローチが、訪れた人の期待感を高めます。

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中庭から見通す風景

W3.5mxH2.7mの大型ヘーベシーベサッシを採用し、中庭とLDK越しに反対側の〈切り取られた里山の風景〉まで見通すことができるような計画としました。ライブラリに座って眺める緑は格別です。

ヘーベシーベには、雨と湿気の多い日本の風土に合わせて、耐候性が高い森の窓社製のアルミと木の複合サッシを使用。

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玄関と中庭を緩やかにつなぐ
スリット状の連続窓

内部空間に光をもたらす中庭ですが、全方面でオープンに接続させるわけではなく、玄関と廊下については連続スリットを介した緩やかな関係性としました。

玄関をあがり廊下を歩くと、リズミカルに連続するスリットの優しい光からチラチラと中庭の存在が感じられ、その期待感が、LDKやライブラリーでの中庭へのフルオープンでダイナミックな抜け感へとつながっていきます。

このスリットは、玄関・廊下から(中庭を介して)浴室までを見通しにくくする配慮でもあるのですが、すべてオープンにするのではなく、空間に濃淡をあたえ、視線をコントロールすることで、外部(中庭や里山の風景)との関係を印象的に演出する装置にもなっています。

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一枚の絵画のように

一方、浴室の窓はW2.3mxH2.3mの一枚のスライドドアとし、フルオープンで中庭につながるように。浴槽につかれば、その窓枠によって切り取られた、空とスリットの連続する打ち放しの壁と植栽とのコンポジションを楽しむことができます。

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ミニマルな空間×現代的でフェミニンなインテリア

住宅内部は、ご主人と奥さまのこだわりがうまく融合した空間となりました。見せなくて良いものを見せないための工夫は、ご主人のご要望。エアコンやカーテンレールは天井に埋め込まれて存在を消し、冷蔵庫やその他家電も大きな引き違い戸の中へ収納、テレビもなし。

そんな空間へ、奥様が選ばれた装飾的なタイルを要所に使うことで、現代的かつ女性的な優しさが加えられました。そのタイルが木の力強さを感じる一枚板のダイニングテーブルや北欧デザインの椅子、民芸細工のようなペンダント照明などを設置することで一体的に調和し、シンプルでミニマルな空間が持つ冷たさと緊張感が緩和され、温かさと居心地の良さとのバランス感覚がとてもうまくいったインテリアに。

また、その他の照明器具もミニマルに徹し、グレアレスの小径のものを用いているのでノイズにならず、空間のそれぞれがもつテクスチャーと窓から見える風景に集中できるよう配慮しています。

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Photographs
写真

Data / Credit

西宮・里山の白い平家A White Courtyard House
in the Satoyama of Nishinomiya
施工 株式会社コネクシオホーム
キッチン 株式会社KOBE STYLE