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Outline
  • 既存住宅の1階部分のリノベーションです
  • 新たなLDKには、既存の廊下や玄関ホールの一部を取り込み、いままでよりもさらに広い空間を確保しました
  • 庭とリビングの距離感を縮めることにより、陽当りと外部への開放感という、庭から受ける恩恵を最大化
  • 既存の床の段差を解消し、隠されていた深い天井懐を開放することで2.7m〜3mの高天井に
  • 自然光を再現する照明器具を活用し、リビングに自然な明るさをもたらしました

Plan
平面図

1F
1階平面図

Features
特徴

矩形でない形状を活かす

もともと矩形ではない平面形状なのですが、鈍角と鋭角の部分をうまく活用して上手に家具を配置することで、「使いにくい」から「広がりを感じる」「個性的でおもしろい」となるよう考えました。

オリジナルのダイニングテーブルは、この空間に合わせ、またこれによってすべてがひとつに纏まるように意識してデザインしました。天井は、たびたび演奏会をおこなうご夫婦やご友人のために、音楽ホールをイメージしています。

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〈自然光〉のあるLDK

立地上、LDKの明るさを確保するため照明も補助的に必要ということになりました。しかしせっかくのLDKなのですから、ただ明るいのではなく、できるだけ自然の光(に近いもの)で満ちていてほしい。

自然の光のなかで暮らすのは、大切なことです。単純にここちよさもありますし、光とわたしたちの生体リズムには、密接な関係があるからでもあります。しかしみなさんご存じのように、その〈自然の光〉は一定のものではなく、季節/時間帯/天候などによってさまざまな明るさ/色温度/色みへと変化します。

そこで今回採用したのは、遠藤照明さんの〈Synca〉です。

ろうそくの炎から晴天の光まで、わたしたちを取り巻くさまざまな〈自然な光〉をより広い範囲で再現できるこの新しい照明機器は、LDKにあしらった格子天井のなかであたかもトップライト(天窓)から差し込む光のように働きます。昼はあかるい陽光のなかで過ごし、夜にむけて徐々に低色温度・低照度にして心身ともにオフの状態にし、眠りの質を高めていく──そんな健康的でここちよい暮らしをこのLDKで楽しんでほしいと思います。

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小さなゲストルーム

リビングに面した小さなゲストルームは、壁の上部をガラスとして「天井の繋がり」を見せ、LDKの広さを損なわないようにデザインしています。

また、この部屋は将来、上階に上がるのが辛くなったときにベッドルームとして活用できます。現在トイレとして使われている部分をシャワーブース+トイレという洗面室に拡張することで、より1階だけで生活が完結しやすいようにと考えました。

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Photographs
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Data / Credit

六甲・終の住処 :ReFinal Dwelling in Rokko

施工 株式会社ARCH