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作品写真
Outline
  • 約140坪の、ゆとりのある敷地をいかした平屋の住まいです
  • 幹線道路沿いのため、騒音と視線をコントロールするための工夫をおこないました
  • ひとつの大きいボリュームではなく、エレメントに分節して配置し、そこでうまれた〈余白〉をさらに活用していく計画です
  • 〈余白〉にあるふたつの庭によって、どこにいても光と風を感じる住まいになりました

Analysis of the Site
敷地環境を読み解く

方位
プランづくりの前提条件として敷地環境を読み解いていきます

Plan
平面図

方位
1F
1階平面図

Features
特徴

〈余白〉をつくる構成

今回は広い敷地をいかして、ひとつの大きいボリュームをつくるのではなく、機能ごとのエレメントに分節して構成することにしました。ボリュームがわかれることによってその間に〈余白〉がうまれます。広い建物では内部をどのように明るくしていくかが課題となりがちですが、この〈余白〉によって導かれた光が、住まいを満たしてくれました。

外観についても、分節したボリュームとその余白によってリズムがうまれ、威圧感のない、周辺の環境に調和したものとなりました。

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明るく広い庭とともにある暮らし

この敷地内で最も環境の良いメインの庭。そこへLの字のかたちで面するのは、もちろんこの家で最も重要であるLDKと主寝室です。敷地が北西ー南東方向に長いので、庭も必然的に敷地に沿った長方形となります。そこで庭に接する間口が広く取れる長辺側をLDKに、もう一方を主寝室としました。L型の配置は、ふたつの空間が相互に見えるという関係になります。自分の家を見ながら生活できるというのはとても贅沢なことではないでしょうか。

いずれも床面と同じ高さにつくられた縁側テラスを内部空間の延長のように利用でき、とくに幅8m/高さ2.55mもある木製ヘーベシーベサッシをしつらえたLDKは、それをフルオープンすることによってとても開放的な空間となります。

それぞれ南東/南西を向く部屋ですが、季節ごとの太陽高度を計算した庇がかけられており、夏の高い陽射しはカット、冬の低い陽射しは奥まで入るようになっています。内部はどちらも勾配天井がとても印象的なしつらえです。

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〈廊下〉を考える

広い住まいでは廊下が長くなりがちです。しかし「移動に使うだけ」の「暗い」空間は、できるだけ最小限にしたい。今回の課題は、玄関からウォークインクロゼットへの動線を、いかに無駄な廊下をつくることなく計画するか、ということでした。

そこで玄関と繋がるシューズクロゼットを通り抜けできる〈廊下〉のように使うことを考えました。そのおかげでウォークインクロゼットからシューズクロゼットを経由してダイレクトに玄関にアクセスできます。クライアントのご夫婦は出張やご旅行が多く、便利に使っていただけるでしょう。

一方、玄関とLDKを繋げる最小限の廊下も、玄関に隣接して中庭を設けることで明るい空間とすることができました。この中庭には浴室も隣接しており、憩いのひとときを演出しています。

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Data / Credit

淡路島・大磯の平屋Bungalow in Ōiso, Awaji Island

施工 株式会社須々木工務店
キッチン リシェルSI