1階に親世帯／2階3階に子世帯が住む鉄骨3階建て住宅の、子世帯部分の改修です。クライアントからの要望は、

• 3階が現状はただの広い部屋があるだけで、子供のおもちゃ置場に使われている程度。2階のリビングとのつながりがないため、さみしい空間となっていて活用されていない
• 3階のテラスは景色が良く、広いのでもっと活用したい
• キッチンが孤立しているので、もっとオープンにリビングダイニングと繋がりたい
• ピアノの練習をしやすいように工夫したい
• 同時に外壁塗装と防水工事をしたい

とのことでした。

そこで、3階の床を一部撤去して吹き抜けをつくり、階段の踊り場を広めにとってピアノを置くステージとしました。このステージは、2階LDKと3階のセカンドリビングを繋げる装置として機能します。2階から3階への移動が心理的に楽になり、3階を活用しやすくなりました。もちろん、景色の楽しめるセカンドリビングにいてもLDKにいても、ピアノの演奏をみることができます。なお、この中2階の下の部分は、天井高の低い納戸として有効活用しています。

LDKについては、より一層広く感じさせるため、リビングと玄関ホールの間を視線の通るガラスのパーティションで区切ることにしました。玄関ホールから見てもとても開放的な印象になっています。床材もリビングと玄関ホールで同じものを使用しました。