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古い住宅やマンションなどの構造を残して、壁や天井、設備などを新しく作り変えることができるリノベーションは、費用を抑えながら新しい間取りや内装などに作り替えることができるため、若い世代から退職世代、自分の暮らしを追求したいおしゃれな人たちなどの間で大変流行しており、話題にもなっています。
リノベーションは、内装や設備を新しくしたり、一部を改装したりするリフォームとは異なり、構造だけを残して新しい物に作り替えることができるため、新築の注文住宅に引けを取らない自由度があります。自由度がある分、自分の好みやこだわりを取り入れることができ、予算をかけるところとかけないところのめりはりをつけることも可能なので、低予算でもおしゃれにリノベーションをすることができるところが魅力です。
おしゃれなリノベーションをするためのポイントは、コンセプトにあります。自分の趣味やこだわりをしっかりと反映させることで、コンセプトがしっかりとしたこだわりのある部屋作りをすることができ、自分の希望が凝縮されているところがおしゃれという訳です。料理が趣味なら業務用の冷蔵庫やキッチン台を取り入れるなどキッチンを充実させると良いですし、自転車やバイクが趣味ならメンテナンスと展示を兼ねたオリジナルスペースを設計に入れる、南国のリゾートホテルをテーマにしてシンプルで開放感があり、トロピカルな雰囲気の間取りや内装にするなど同じ空間でも自分らしさをテーマにすることでおしゃれ度がアップします。
自分がこうしたいというテーマが決まっても、いざ設計しようとした段階で具体的にどうしたらよいのか分からないという人は多いので、雑誌やインターネットで好みの間取りや内装の情報を収集したり、リノベーションの建築事例を実際に見学に行ったりすることがおすすめです。好きなテイストや取り入れたいアイデア、空間の利用の仕方などお気に入りをたくさん集めることで、設計をしてくれる工務店やメーカーなどの担当者を選ぶときにも、理想を伝えるときにも役立ちます。気に入った建築事例を持っている専門店があれば、見積もりを取ってみることもおすすめです。ポイントをおさえて設計してくれるか、予算の範囲内でできるのかなどを知ることができるので、見積もりを取ってみることは大変有効です。見積もりの時に、プロの視点からアドバイスをしてもらうこともできるので、あれこれ考えている時間も楽しい物ですが早めに見積もりを依頼して、見積もりや設計を見ながら考えることが成功のポイントになります。
古い家は30年以上も経つと、リフォームでは対応しきれず家の立て直しを余技なくしなければならないケースがあります。それは、シロアリに食われていたり、長年の湿気により床下がボロボロということもあるからです。しかし、立て直しは高額な経費がかかるので、新築に住んでいるような気分になれ、且つ安価で仕上げることができるリノベーションがおすすめです。
壁紙や床材などをリフォームする人もいますが、リフォームは単なる修繕です。リフォームは修復するのみなので、それよりも家の内装を全体的にリノベーションして家の価値を高めることが、雰囲気を大きく変えます。その中でも生活の基本となる、リビングを中心にリノベーションすることが、これまでとの環境を劇的に変えてくれます。リノベーションは新築の時と同様、住人に与える影響は大きいので、どのような部屋にしたいのかしっかりイメージすることが大切です。そして、テーマを持って大胆に変更することが大事です。
リビングが狭い場合に行うリノベーションとして、隣り合わせている部屋との仕切りをなくして、リビングダイニングにすることで部屋が開放的になります。部屋全体の広さは変わらないものの、仕切りをなくすことで気分が一変します。特にキッチンと居間の仕切りは改装もしやすく経費は抑えやすいです。対面式のキッチンをアイランド方式のキッチンにする方法も人気があります。アイランド方式にすることにより、成長した娘と一緒に夕食を作るなどキッチンも居間と同様、家族の団らんの場とすることができるようになりました。
解放感のある家を実現するには、床材をフローリング材にすることで、まったく違う空間を演出できます。さらに採光を意識し、なるべく光が入りやすい窓を増やすことで、フローリングと調和の取れた広々としたフロアになります。また、天井を白く塗装したり内装を白いクロスで統一するなど、明るい色を取り入れることでさらに効果は倍増です。
次に、家の無駄なスペースを活用してリビングの一部として活用する方法があります。その無駄なスペースの1つとして廊下があります。最近の新しい家では、不要な廊下のスペースはあまり作られない傾向がありますが、ひと昔前までは2階建ての家は必ずと言っていいほどありました。その無駄な廊下スペースを活用して、ドアをなくして広くすることで、これまでの廊下スペースがリビングの一部として、広く部屋を活用することができるようになります。部屋の仕切りとなる開き戸を引戸に変更することで、デッドスペースをなくすことも効果があります。
ロフトのリノベーションについて詳しくご紹介します
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20年以上前に大流行した頃のロフトの構造は、窓がなくアパートの屋根の構造の関係で斜めに傾斜していることが多く、三角柱を横にしたような形状空間になっているものがほとんどで、リノベーションが必要なものがほとんどです。そんなロフトの夏は特に最悪で、熱がしっかり籠もってしまい、梅雨時のカビ臭さもしっかりと残っています。そんな場所で横になるとかなりの圧迫感と悪臭に襲われ、体調不良になりかねません。眠るだけならなんとか耐えられますが、そんな場所で昼間に何かやる気にはなれません。
リノベーションでまず最初に必要なのは、換気と冷風です。いつも同じ澱んだ空気が滞留しているので、窓を設置して外の空気が入るようにしなければなりません。ハイジの山小屋の天井部屋にも窓があったのと同じ理屈です。ロフトはかなり高い位置にあるので、エアコンの冷風が届かずそのスペースに行くと、もわっとした空気が体に纏わり付いてきます。したがって、エアコンの位置を変更するか、ロフトにも冷風機を置くなどの対策が必要です。ロフトがお洒落だと流行った20数年前の構造には、こうした配慮がなく、後々問題点が明らかになってきたので、リノベーションは絶対に必要です。そのままにしておくと、体にも悪影響を与え、熱中症や呼吸器系疾患に繋がる危険性があります。
あと、精神的にもあまりよくありません。最初は子どもが押入れの狭い空間を楽しむような感覚ですが、そのうち窮屈で惨めな感覚に襲われてしまう人もいます。つい、物置みたいになって、収納が面倒になった旅行カバンや布団類などをとりあえず置いておこうという空間になってしまうので、日ごろから注意が必要です。蛍光灯の明かりもほとんど届かないので、夜に作業をする場合は、別途電気スタンドを置く必要があります。入居して数ヵ月経過する頃には、その場所にいるだけで気分が滅入ってくるので、壁紙を変えてみたりすることも気分を変えるのに効果的です。斜めになっている部分に天窓をつけると、夜空を見ながら眠りにつくことができるので、気分的によいのではないかと考えます。
ハシゴのリノベーションも忘れてはいけません。既存のものは、小さくて脆弱なハシゴなので、たまに寝起きで寝ぼけて足を踏み外して転落して怪我をします。そうならないためにも、横幅を広くとってゆとりをもって昇降できるハシゴにする必要があります。凸凹した粗い形の材料を使うのではなく、すべすべの材質で角が丸くなっている形にしないと足の裏が痛くなってしまいます。ハシゴが下階の部屋スペースの邪魔にならないように、壁にくっつけて太い素材は使用しない方が賢明です。