地震大国の日本。
地震だけでなく、竜巻や火災など自然災害は予期せずして起こり、大きな被害をもたらします。
家で生活しているときにこのような災害にあってしまい、家が倒壊してしまったりすると大変危険な状態になってしまうでしょう。特に就寝しているときなど家では無防備な状態で過ごすことが多いものです。
リラックスして過ごせる家だからこそ、安心して住める場所にするべきでしょう。
今回は、どういったポイントを押さえておくと災害に強い家を建てることができるのかをご紹介します。
まず、地震に強い家のチェックポイントとしては、1981年以前に建てられた家かどうかということが最も重要なポイントとなります。
この年に地震に対しての建築基準法が大幅に変わったので、この年以前に建てられた建物は耐震構造となっていない可能性があるので注意が必要です。
耐震構造のポイントとしては、でこぼこの多い複雑な建物になっていないか、一階リビングの窓や壁が大きく開放されていないか、建物の重心と剛心が離れていないかなどです。
最近ではどの設計者でも耐震構造についてしっかり検討しているので、気になることは説明を受けるのが良いでしょう。
次に、火災を防ぐための対策を火災の原因から紐解きます。
日本は地震だけでなく、実は火災も多い国なのです。日本のどこかで毎日70件を超える建物火災は発生していて、その出火原因の多くは意外にも放火なのです。
つまり、フェンスなどは燃えにくい材質を選び、外側の場所には燃えやすいものは長期間放置しないことが大切なのです。
また、火の気はなくても、電子機器の過度の使用から、過電流が流れ、発火することもありますし、電気コードの内部の電線が家具などの下敷きになり、切れて発熱し、火災の原因となってしまう場合もあります。
コンセントの位置や数などの電気計画もどこにどれくらい使うかなど、しっかり用途や台数を踏まえて設計することが大切です。
そして、竜巻や風などによる災害を防ぐ建築のポイントを押さえておきましょう。
地震や火災より、普段の生活に縁のないものと思いがちな竜巻や風ですが、実は案外身近な災害の一つなのです。
さらに、被害にあうと、場合によっては屋根だけが吹き飛ばされるのではなく、基礎の底辺が地盤から根こそぎ吹き飛ばされるという場合もあります。
なぜここまで被害が大きくなることがあるのかというと、一般的な耐力の考え方は家の重さに耐える垂直荷重と地震などに耐える水平荷重だけの検討だからなのです。
風圧力に強い家を作るには、屋根に飛散防止のあおり止め金具を付けたり、垂木のサイズを大きくしたりすることが良いと言えるでしょう。
災害に強い家を作って、自分の家を災害から守り、家族の安全を守りましょう。
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投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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