デザイナーズハウスという言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。
デザイナーズハウスは明確に定義されているわけではありませんが、狭い土地でもおしゃれな設計で家が建てられたり、建築士や建築家が設計を行った住宅のことを指していることが多いです。
そこで今回は、デザイナーズハウスのメリット・デメリットについてご紹介します。
□デザイナーズハウスのメリット
*狭小地や変形地でも建てられる
狭小地や変形地では、通常は家を建てにくいのですが、デザイナーズハウスであれば、その土地の狭さや形を活かした家を建てられます。
その土地ならではの事情が複雑になっている場合であっても、空間を有効利用して家を建てられることもあります。
*個性的でおしゃれな家を建てられる
狭小地や変形地だけに限らず、一般的な土地であっても他とは違ったおしゃれな家にすることもできます。
現代風のおしゃれな家や和モダンな雰囲気の家など、そのバリエーションは豊富であるため、自分の好きな家を実現しやすいでしょう。
*機能性に長けた設計が可能
建築士や設計事務所と何度も細かなところまで打ち合わせを行い、設計していきます。
打ち合わせでは、外観を決めるだけでなく、自分たちの生活に合った間取りを決めていくため、機能性に長けた設計を反映できます。
デザイナーズハウスという名前ですが、デザインだけに限らず自分たちの生活に合った機能性に優れた設計を実現できます。
□デザイナーズハウスのデメリット
1.夏は暑く冬は寒い
デザイナーズハウスの多くはコンクリート打ちっぱなしの建物です。
クールで都会的な印象を与えてくれるため、スタイリッシュな空間を実現できますが、コンクリートは熱伝導率が高いため、外の気候が室内にも影響を与えます。
そのため、夏や冬の気温対策が必要になることに注意しましょう。
2.光熱費が高くなりがち
先ほども紹介しましたが、コンクリート打ちっぱなしの建物であれば、夏は暑く冬は寒いため、エアコンを使用する必要があります。
また、デザイナーズハウスには開放感がある家や空間に余裕を持たせた家が多くあります。
これらの家はおしゃれなのですが、その分エアコンの効率が悪くなりがちなので、それに伴って光熱費も高くなってしまいます。
□まとめ
今回は、デザイナーズハウスのメリット・デメリットについて紹介しました。
デザイナーズハウスは土地に限らずおしゃれで機能性に長けた家を建てられますが、外気の影響を受けやすく、光熱費が高くなる傾向があります。
これらを考慮して、デザイナーズハウスを検討してみてください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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