リフォームをされる際には防音規定に則った床の遮音性能にするための注意が必要です。
今回はリフォームの床の張り替えの注意点と遮音性能を高めるための工法についてご紹介します。
フローリングへのリフォームをご検討の方は必見です。
□リフォームでの床の張り替えにおける注意点
マンションの床の張り替えリフォームを行う際は、防音規定に注意する必要があります。
ほとんどのマンションは騒音によるトラブルを防ぐため管理規約の中で防音規定を定めていることが多いです。
基準は一般的に遮音等級L-45かL-40のケースがほとんどです。
L-45は人が走り回ったり跳ねる音が聞こえるがあまり気にならない程度のことを指します。
L-40は人が走り回ったり跳ねる音が遠くからかすかに聞こえる程度のことです。
カーペットや畳はもともと防音性能が高いため、これらの規定を気にする必要はありませんが、フローリングなど床の張り替えの場合はこれらの規定を考えなければいけません。
□マンションの床の遮音性能を高めるためには?
マンションにおいて遮音性能を一定の基準を満たすようにしなければなりません。
実際に遮音性能を高める3つの方法の中からご自身にあったものを選ぶことで遮音性能だけでなく、ご自身の好みに合わせられます。
*置床(乾式二重床)工法で施工する
この工法は遮音束とパーチクルボードを使用し、床全体を上げる方法のことです。
この工法によって、遮音性能の低いフローリングでも施工可能というメリットだけでなく、配線や配管がしやすいことによる間取りやレイアウトの自由さも利点といえます。
*遮音フローリングを使用する
この工法は、フェルトのようなクッション材をフローリング本体に装着し遮音機能を持たせたフローリングを用いるものです。
他の工法に比べ、比較的安価で行えることと床の高さを上げる必要がないことがメリットとして挙げられます。
*遮音マットを利用する
この工法は床スラブにフェルトやゴムでできた遮音マットを貼り付けた上にフローリングを施工する方法です。
床がそこまで上がらず、遮音マットの上に貼り付ける素材を選ばないため色々な素材で施工できるというメリットがあります。
□まとめ
今回はリフォームの床の張り替えにおける注意点と遮音性能を高めるための3つの工法についてご紹介しました。
防音規定を守っていないリフォームを行ってしまうと再リフォームが必要になる場合があります。
その必要をなくすためにも、どこまでの遮音性能が必要なのかを確認し、それにあった工法でフローリングの設置を行いましょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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