注文住宅を建築する場合には、各部屋の間取りを考えることも重要になりますがその中でも特に重要なのはキッチンになります。
キッチンは女性が出入りする家庭が依然として多いですが、最近は男性が中心となってキッチンに立つことも少なくありません。
それ故、キッチンの間取りを考える場合には夫婦ともに意見を出し合うことが重要になります。
具体的にどのような間取りが良いかはそれぞれの意見によって変わってきますが、一般的なものを見ていくとまず基本動線をしっかりしておくことが重要です。
言い換えれば、人がキッチンの中で動く経路を考えながら設計をしていくわけです。
この場合、より凝ったものを考えるのではなく、いかにシンプルにしておくかが重要になるでしょう。
可能な限り最短距離で料理を運べるようにすることや、お皿洗いをする時、調理をするときに十分なスペースが確保されていることが重要です。
2人で料理する場合には特に、通路の幅が大事になってきます。
動きを考える場合のもう一つのポイントは、ワークトライアングルと呼ばれるものです。
ワークトライアングルとはどのようなものかと言えば、コンロとシンクそして冷蔵庫の3つを結ぶ動線のことをいいます。
それぞれの距離はおよそ120センチ以上離れている方が良いとされており、逆にそれよりも接近してしまうと十分なスペースが確保できないだけでなく、物を落としたりお湯をこぼしたりしてしまう可能性も否定できません。
ただ、1メートル20センチ以上離れていたほうがよいといっても極端に距離が長くなってしまうと無駄な動きが生じてしまうため、作業効率が落ちる可能性もあります。
間取りを考えるにあたっては、その種類をよく理解しておく必要があります。
最近はアイランド型と呼ばれるスタイルが流行っていますが、リビングを向きながら料理をすることができる点は大きな魅力といえます。
テレビを見ながら料理をすることができるだけでなく、子供が小さいうちはリビングで子供を遊ばせておき料理を作りながら見ることが可能です。
アイランド型の欠点は、収納スペースが十分に取れない可能性があることでしょう。
ある程度広いキッチンを手に入れたいならば、L字型にすると良いです。
ものをたくさん置けるだけでなく、十分なスペースを確保することができるからです。
ただ、設計の段階である程度広いスペースがなければこれを実現する事は難しくなりますので、その点は要注意になります。
それ以外でも、壁にくっついているI型キッチンも多いです。十分なスペースを取ることができない場合はI型が便利です。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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