念願の注文住宅を建てるにあたり、おしゃれな家にするためにはいくつかのポイントがあります。
その際のデザインの考え方や自分に合った選び方について説明します。
注文住宅を作ろうとする場合、よくありがちなのはまず最初に住宅展示場に行くという行為です。
これ自体は間違ってはいませんが、ここではその前に是非行ってほしいポイントがあります。
それはただ漠然と住宅展示場にいく前に、「自分の理想とする住宅とは、デザインとは何か」ということを自分自身で知っておく必要があります。
これがない状態で住宅展示場にいくことは、あくまで「もともとあるデザインを見にいく、受身的な行為」です。
具体的に「自分の理想とする住宅やデザイン」を知るにはいくつかの方法があります。
ひとつは、まず自分のライフスタイルを振り返ることです。
この「自分のライフスタイル」というものは、そうそう変えられるものではありません。
例えば、物を片付けるゆとりのない生活なのに、ただただ「真っ白で綺麗なリビング」をデザインとして取り入れた場合、数日もせずに、物で溢れたリビングになることが容易に想像できると思います。
そのため、ここでは「真っ白で綺麗なリビング」よりも、自分が暮らす上でどれだけ物を使っているか、それらを美しくしまえる収納とは何かを模索する方が、綺麗なリビングにより近づけます。
このようにまず自分のライフスタイルを受け止め、それをデザインに変えるイメージを持つことがポイントです。
自分のライフスタイルが明確になった後は、建築雑誌を見ることがおすすめです。
住宅展示場などでは、セールスマンのトークでそのもの以上の魅力を植え付けられてしまうことがありますが、建築雑誌においては冷静に自分の理想とする住宅のイメージを膨らませることが可能です。
さらに自分の好みの建築家を見つけることで、自分の好みや心地よい空間がどんなものか体感的に知ることができます。
建築雑誌のには仕上げ材料や建築コストなどが掲載されており、おしゃれなだけでなく建築コストのかけ方と、その効果がどのようなイメージになるかを具体的に知ることができます。
ここまで自分の好みが自分自身で理解できるようになれば、次はいよいよ注文住宅を設計する会社に相談するタイミングです。
自分の好みが分かっていれば担当の建築士の方にダイレクトにその価値観を伝えることができるはずです。
その方が建築士の方も提案のしがいがあります。
自分のイメージを明確に伝えることでよりデザイン的にレベルの高い住宅になると思います。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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