近年2世帯リフォームを検討する家族が増えています。親世代と子世代が近くで生活することで安心した暮らしを送れるからです。また、生活費の削減になるという声も多く聞きます。
光熱費や食費をみんなで共有することによって、1人1人の負担が軽減されるのです。こういったメリットがある2世帯住宅ですが、いざリフォームをしようとすると費用が気になる・・・そんなあなたに、今回は2世帯リフォームの費用について紹介していこうと思います。
先ほども説明したように、2世帯リフォーム後の生活費は少なくなります。また、相続税や住宅ローン税の関係で節税できる可能性もあります。では2世帯リフォーム自体にかかる費用はどうなのでしょうか。全面改修の場合、2世帯リフォームの目安となる相場は1000万程度です。
リフォーム会社紹介サイトホームプロさんによると、2世帯リフォームをした家族の56%以上が1000万以上の予算を費やしているそうです。場合によっては、家族が増えることで増築せざるを得ない状況になり、費用が上がってしまうこともあります。
しかし、部分的なリフォームであればもっと費用を抑えることが可能になります。いくつか例を見ていきましょう。
階段に手すりを設置:約12万
親世帯が一緒に住むことになったので、安全面を考えてバリアフリーのために手すりをつけました。バリアフリーリフォームは2世帯リフォームでも多い事例の1つです。
2階にトイレを設置:約50万円
2階にあった押入れ部分を改装してトイレにしました。そうすることで1階と2階に分かれて世帯別に生活をしても不便が解消されます。2階に水回りを設置するのは配管などの都合上お金がかかってしまいます。
ダイニングの一面改装:約400万円
この家族は母と娘が一緒に料理をし、キッチンを共有するため、ダイニングを広くしキッチンを対面式にしました。そうすることで親子間でのコミュニケーションが増え、みんなで食事を楽しめるような空間づくりができました。
敷地面積30坪、延床面積50坪の2世帯住宅新築:約3500万
分離型2世帯リフォームの場合、親か子のどちらかの家をすべてリフォームするのが一般的です。1坪の延床面積あたり60~90万のリフォーム代がかかるといわれているため、かなりの費用がかかります。
ご覧のとおり、リフォームの範囲やレベルによって値段は全く異なります。たしかに2世帯リフォームは人生のうちでも大きな買い物です。しかし、土地と一軒家を新たに購入するよりは安くすみます。親世代・子世代がともに安心して快適な生活をするために部分的・全体的2世代リフォームを検討してみてはいかがですか。
http://sekidesign.com/
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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