農地は持っているが、長らく使用されていないためもったいない。
新たに注文住宅を購入しようと思うが、宅地ではなく農地しかもっていない。
こういった状況の人たちは、その農地に住宅を建てようと考えることでしょう。しかし、基本的に農地に住宅を建てることはできません。
なぜなら農地は農業を目的とした土地、宅地は住宅を建てることを目的とした土地と決まっているからです。では農地に注文住宅を建てることは不可能なのか?いえ、そんなことはありません。
「宅地転用」という手続きさえすれば、簡単に農地を宅地に転用できるのです(地域によっては不要)。さて、農地に住宅を建てるための下準備が終わりました。では実際に注文住宅を建てるに当たって、注意すべきことは何なのでしょうか。
~農地に注文住宅を建てる際の注意点~
1. 地盤調査を行う
農地は地盤が柔らかくなっていることが多いため、家を建てても大丈夫な強度なのか事前に調査する必要があります。
住宅は地盤改良や杭などによって支えられて建つため、もし柔らかすぎる場合でも土の入れ替えを行えば問題なく家を建てられます。
2. 時間がかかる
農地に注文住宅を建てる場合、家を建てられる状態にする工事を行うため、もともと整備されている宅地に住宅を建てるよりも時間がかかります。
そのため、早めにアクションを起こすことをおすすめします。
3. 地盤によって費用が違う
地盤によっては工事にかかる費用が異なってきます。
そのため、地盤検査をしないことには、大まかな見積もりも出せないのです。
農地の地盤検査をしたことがある知人がいたら、だいたいの費用を聞くのもいいかもしれません。
4. 施行会社によって見積額が違う
基本的に、宅地転用と地盤調査は施行会社が行ってくれます。
しかし、施行会社によってトータルにかかる見積額が大きく違う場合があるのです。
一社にだけ見積を頼んで、それを鵜呑みにするのではなく、何社か同時に見積りをお願いし、信用のある施行会社を選択することが大切です。
さて、いかがでしたか。農地に注文住宅を建てる上で頭に入れておくべき注意点がお分かりになりましたか。
また、農地に注文住宅を建てるための大まかなプロセスも把握できたのではないでしょうか。注文住宅の購入は人生の一大決断ですので、慎重に手続きを行ってください。
みなさんが、使用していない農地を最大限に活用し、素敵な注文住宅を建てることを願っています。
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