
私たち(夫婦+子供2人)が住む、自宅マンションをリノベーションしました。テーマは「素材の質感」。一般的な3LDKマンション中で(大きく間取りを変えることなく)ここちよく生活する方法を考えた結果、素材感のあるもの、触って気持ちの良いものに囲まれた暮らしをめざすことになりました。まだ小さいふたりの子供たちにとっても、木、タイル、ステンレス、左官壁、ファブリックといったさまざまな「質感」に日々触れることで、感性を育むきっかけになればと思っています。
また、良い既製品をうまく使うことも、もうひとつのテーマでした。建築家の住宅はオーダーメイドばかりになりがちですが、よりよい工業製品を探すことに時間をかけ、使い方を工夫することで、機能性とデザイン性を両立しつつ、コストダウンも可能となりました。
- Outline
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- 私たち家族の自宅マンションのリノベーションです
- 小さな子供がいることもあり、素材感のあるもの/触って気持ちよいものを大切にしたいと考えました
- 〈良い既製品〉を選び使うことで、コストダウンを実現しました
この作品は、〈2015年 朝日ウッドテック・COOL JAPAN 施工例写真 with 言葉の力 コンテスト/金賞〉を受賞しました。またhomifyの記事にも掲載されています。よろしければご覧ください。
- 素材を賢くチョイス!理想の空間造り[homify]
Plan
- 見学会用平面図[PDF書類]
Features
特徴
オーダーメイドと既製品を 組み合わせて
「既製品をうまく使う」というテーマにおいて、キッチンはとくにその象徴とも言えるところになります。キャビネット部分は考え抜かれた機能性と耐久性を兼ね備えた大手メーカーの既製品を使い、天板とカウンター部分はデザインを重視したオーダーメイドのものを用いています。見せたい部分のデザイン性をアップしつつ、機能性も実現し、またコストも抑えることができました。


ソファを置かずに広々と
LDKではソファを置かず、広々と感じることを優先しています。一方、子供が宿題をしたり、ノートパソコンを開いて仕事をしたりできるようにと、ダイニングテーブルは200cm×90cmと大きめのものを置きました。また、ソファがない代わりにこのダイニングテーブルの高さを60cmと低く設定し、片側をベンチシートにすることで、ソファリビングのようなくつろぎも。


素材感を引き立てる照明計画
照明は、明る過ぎて均一な空間になってしまわぬよう、強弱をつけ、素材感を引き立てるような位置に配しています。また、シーンに合わせて明るさを調整できるようにしており、暖かで落ち着く空間づくりをめざしました。

Photographs
写真












Data / Credit
山本通の家 Re:Apartment
on Yamamoto St.
施工 | 株式会社ギャラリア |
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キッチン | リシェル/リクシル+特注ステンレス天板 |
所在地 | 神戸市中央区 |
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用途 | 専用住宅 |
家族構成 | 夫婦+子供2人 |
竣工年 | 2013 |
構造 | RC造マンション(改装) |
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敷地面積 | ── |
延床面積 | 85.5m2 |
総工費 | 約840万円 |