0
作品写真
Outline
  • LDKの最大化をテーマにおこなったマンションのリノベーションです
  • 隙間のある壁=Slit Wallによって、プライバシーを確保しつつ、空間を広く見せるという工夫を行いました

Correlation Diagram of Plan
間取りの相関図

間取りの相関図

Plan
平面図

平面図

Features
特徴

広く見せる壁の仕掛け

プライバシーを確保するための壁は、〈視線や音〉を遮ることをめざすものですが、かといってそれを完全にしてしまうと、空間が狭くなってしまいます。今回、LDKを少しでも広くみせるため、最低限のプライバシーを確保しつつ、〈Slit〉によって抜け感のある壁をデザインすることにしました。

ひとつめはこのスリットパネルです。天然木突板で構成された木目に合わせ、スリットをダイナミックにデザインすることで、ある方向からは透けて見える壁となっています。これにより、(洗面脱衣室内部が丸見えにならないようにしつつ)その前の廊下をLDKに取り込み、空間が広く見えるようになりました。

一方、スリットパネルの前はゲストが宿泊する際に布団を敷くスペースとなっているのですが、たとえば夜間にキッチンや脱衣室を使っても、寝ているゲストのプライバシーが守られるような構造になっています。

作品写真

空間を繋げつつ、視線と音を遮る

もうひとつは書斎とLDKを仕切る壁です。高さ1.9mの低い壁によって天井がつながって見え、LDKの〈広さ〉は損なわれません。書斎としても最低限の広さしかありませんから、天井の繋がりはホッとすることと思います。一方、機能的に音は遮りたいので、ガラスを嵌めています。また壁の上には間接照明を仕込んでいます。

作品写真 作品写真

アシンメトリーなダイニングテーブル

ダイニングテーブルにはTECTAのM21を選びました。1979年にドイツのTECTA社によってつくられたこのテーブルは、アシンメトリーで独特の形をしています。デザインは高名なフランス人建築家のジャン・プルーヴェ。

特徴は、一緒にいるのにプライベートも保たれるという、その天板の絶妙な形状です。どこに座っても全員の顔が見え、自然と目線が交わり会話が弾みます。しかし席が固定されないので、ゆっくりしゃべりたいときは隣に座り、作業をする時は少し離れてナナメに座るなど、気分に合わせて自然に距離を保てるようになっているのです。またその丸いデザインは、空間に優しく柔らかい雰囲気を付加してくれる効果もあります。

作品写真

Photographs
写真

作品写真
作品写真
作品写真 作品写真
作品写真
作品写真 作品写真

Review
クライアントさまからのコメント

houzz

Data / Credit

Slit Wallの家 Re:Apartment with Slit Walls

施工 株式会社須々木工務店