窓の種類とその特徴 その1
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住宅の外観の印象だけでなく、断熱性や防音性にも、大きな影響を与えるのが窓です。窓にはさまざまな種類があります。
昔の住宅の窓と比較すると、デザイン性も多様化しており、性能も飛躍的に向上しています。
部屋によって窓の種類を変えるということも多くの住宅で見られますよね。
どの窓にどのような特徴があり、メリットはどのようなものがあるのかを確認することが重要です。今回から2回にわたって、窓の種類と特徴についてご紹介します。
・引き違い窓
日本の住宅で採用例が多く見られるのが、引き違い窓です。
引違い窓とは、左右の窓がレールの上をスライドして開け閉めをするタイプの窓のこと。
引き違い窓はもっとも一般的で、構造が分かりやすいためにリーズナブルである点、さまざまな大きさに対応できる点など、多くのメリットがあります。
ガラス単板の構造である場合には断熱性能が高くないために室内の熱が逃げやすく、光熱費の観点からデメリットもあると言われますが、最近は複層ガラスを採用したり、レースの構造を工夫して気密性をアップさせたりしている構造の引き違い窓もあります。
またサッシを樹脂製として断熱性を高めている製品もありますので、北海道などの寒冷地でも使用可能な製品もあります。
・縦滑りだし窓
縦滑りだし窓は一般的な外開き窓と比較すると、開口部を多く確保できるのが特徴です。
そのために縦滑りだし窓は風を多く取り込めるというメリットがあります。
開いた窓の部分が風の流れを上手くとらえて、室内に効率よく風を取り込めるという構造のために、涼しい風を送り込むことができますので、寝室におすすめのタイプと言えます。
自然の風を取り込むことで冷房に関する電気代の節約にもつながりますし、閉じている場合には開き窓と同様の断熱性や気密性も確保できるため、省エネルギー性能にも優れていると言えるでしょう。
・横滑りだし窓
横滑りだし窓は雨を吹き込ませず通風を確保できるという、たいへん優れた特徴のある窓です。
開閉も比較的容易にでき、きちんと閉めることによって高い気密性も確保できるという高性能な窓であると言えます。
急な雨の場合にも室内への雨水の侵入が防げるという観点から、開放している時間の長い場所に設置することがおすすめなタイプです。
キッチンやユーティリティへの採用例が多く見られますが、リビングの高窓や階段ホール、レストルームなどへの採用も一般的になっています。
比較的小型なものもありますので、外観上のアクセントになる小窓としても良いでしょう。
通気性や断熱性、使い勝手などの特徴を見極めて、どのような窓を選ぶのかを決めることがおすすめです。