(今回、ちょっとだけ語ります。)Crevasse Haus が英国の栄誉ある賞である、【Asia Pacific Property Awards 2020】のsingle residence部門で【Best Architecture賞】を受賞いたしました!おまけに《ファイブスター☆☆☆☆☆》まで頂きました。錚々たる建築が他部門で受賞やノミネートされる中、大変嬉しい出来事でした。コロナ禍のせいで、バンコクでの授賞式には出席できませんでしたが、設計した建築が高い評価を受けるというのは格別嬉しいことです。ちょうど昨日、別件のオンライン取材で、久しぶりにCrevasse Hausのお施主様と話をし、当時のリクエストであったり、私が建築に込めた想いを、当時の記憶を呼び起こすタイミングがありました。クレバスハウスは5年前に竣工しました。お施主様も家族構成も変わり、コロナもありライフスタイルが変わってきていますが、不便に感じる部分は改良したり、工夫したりしながら生活されているのを聞き及び、[住みこなす]とはこういうことを言うんだなぁと噛み締めました。[住みこなす]というのは師の教えの一つでもありますが、建築は建てた時が完成ではありません。住み手のライフスタイルが変化するのに合わせて、建築の使い方を変えて、時には改良を加えて生活と建築をすり合わせていく作業が必要なものだと思います。家族構成も変われば持ち物も変わります。家族が増えた時に部屋を一つ増やすだけが答えではありません。持ち物が増えた時に収納を増やすだけが答えではありません。コロナ禍によって多くの人々の生き方が変わったかもしれません。家が今のライフスタイルと合わなくなってきたなと思ったときに、真剣に家づくりをした経験があれば、どう対応すれば良いかがわかるようになると思います。その中で、最も大事な根幹となる部分を守りつつ、時には建築的に改良を加えたり、家具のレイアウトを見直したり、時には生活の仕方に新たなルールを加えて建築に合わせていくのも[住みこなす]ということだと思います。何かが必要な時は、何かを捨てると手に入ることもあります。捨ててみるとなんてことなかったり、新しいスタイルの発見もあり、得ることと等価だなと思います。(ウチはソファ生活を捨てて広く感じる空間と床でのアクティビティを手に入れました)私は、お施主様と家づくりをする中で、そんな[住みこなす]チカラを身につけて頂けるよう、一緒にトレーニングをしているつもりでやっています。一流の住み手になって末永くその家を好きでいてほしいですからね。おしまいhttps://propertyawards.net/region/asia-pacific/?fwp_winner_year=2020-winners&fwp_winner_type_mobile=architecture&fwp_winner_search=Japan#一級建築士事務所 #sekidesign #その場所にしかない建築 #兵庫県 #神戸 #建築家 #建築家との家づくり #設計事務所 #デザイン住宅 #注文住宅 #新築 #モダンインテリア #house #design #architect #architecture #ordermadehouse #newbuild #moderninterior #japan #kobe #住みこなすということ #クレバスハウス #asiapacificpropertyaward2020 #bestarchitecture賞 #ファイブスター