![戸建て住宅を新築するときに行う「構造計算」とは?](https://sekidesign.com/blog/wp-content/uploads/2019/04/2925186a717327767bca94796f411726.jpg)
「構造計算とは何か、よくわからない」
「家を建てる際に構造計算は必要なの?」
このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
地震や災害が多い日本だからこそ、災害の時に倒壊する心配がない、安全な家にしたいですよね。
そこで今回は、新築住宅を建てる時に行う構造計算についてご紹介します。
□構造計算とは
そもそも構造計算とは、建物の安全性や耐久性を確認するために検証する計算のことです。
地震や災害が起こった時だけでなく、住宅には雨や雪といった様々な力が日々かかっています。
そうした力に耐えうる強度にするために、構造計算を行います。
□構造計算の種類
構造計算にはいくつかの種類があります。
*許容応力度計算
許容応力度計算とは、建物の耐震等級を表示するために行う計算のことです。
壁や梁、基礎といった部材の計算が主に行われます。
*許容応力度等計算
許容応力度計算をルート1として、許容応力度等計算は通称ルート2とも呼ばれます。
具体的には、偏心率(建物の重心と、建物の中で最も剛性が強い剛清とのずれの程度)と剛性率(建物の上下階の硬さの比率)の検討が行われます。
*保有水平耐力計算
建物が持っている水平方向の耐力(例えば地震の時の横ゆれに耐える力)のことを保有水平耐力といいます。
*その他
災害が起こった時に建物がどの程度変形するかを算出する計算も行われます。
まず建物の重さ、次に建物に載せるものの重さ、さらに屋根にかかる重さを計算して、その合計値を算出します。
□構造計算の注意点
2019年現在、構造計算自体は義務ではなく、仕様規定だけが法律で義務化されています。
仕様規定とは法律で定められた部材の決まりのことです。
つまり、仕様規定を守っていれば構造計算を省略できます。
構造計算は、私たち消費者にとっては追加でコストがかかることです。
さらに、施工業者にとっても、工事に着工する時期が遅れる負担になります。
そのため、仕様規定さえ満たしていればよいと考え構造計算をしない住宅や、構造計算をしようとしない業者も多くあります。
しかし構造計算による家の安全性の保証は、長く安全に家に住むためにもはとても大切です。
構造計算はできるだけ行うことをおすすめします。
□まとめ
以上、建物を建築する際の構造計算について紹介しました。
構造計算にはコストがかかりますが、災害に耐える安全な家にするためにもぜひ行いましょう。
この記事を参考に、皆さんも住宅を建築する際にはぜひ構造計算を行ってください。