皆さんはマンションの床の遮音効果についてどのような印象をお持ちでしょうか。「え、あまり高いイメージがない・・・。」
「いつももめる原因になってしまうし。」
このように感じていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回はマンションに関しての遮音効果についてお話していこうと思います。
・遮音の指標は「L値」
そもそも遮音についてお話していく前に、遮音を示す指標というものがあるんです。それは「L値」というものです。このLLは床の衝撃音を示しています。したがって、この値が大きいほど遮音性が低くなっており、低い方が遮音性が高いということを示しています。この床の衝撃音は重たいものを落とした時に用いられるもので、床の素材や質でこの指標は大きく変わってきます。
・安眠したいなら「L40」を目安にすることがオススメ
ではどのくらいの値を目指すべきなんでしょうか。基本的に安眠できる遮音性の値は40と言われています。また、この40という値でほとんどの物音が気にならない程度という風に言われています。遠くから聞こえはしますが、あまり気にならない程度なので快眠にも繋がってくるのです。逆に60までいってしまうと、どうしても遮音性が高いとはいえず、我慢のギリギリと言えるでしょう。
・畳は実は遮音性が高い
では仮に遮音性があまり高くなかった場合、どのようにすればいいのでしょうか。はじめにオススメすることは畳を導入してみるということです。え、と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、畳は実はかなり遮音性が高いものになっています。したがって、あまり畳がないという方やマンションの部屋に畳がないという方はぜひ畳を敷いてみることも一つの方法でしょう。現代のマンションや住宅ではフローリングがかなり重宝され、たくさんの住宅に取り入れられています。でも畳を取り入れることも遮音対策の一つの方法なんです。
・畳を選ぶ際は注意が必要
畳といってもなんでもいい訳ではありません。もちろんしっかり選ぶことがかなり大切になってきます。その中で、55ミリの厚さがある畳を選ぶようにしましょう。あまりピンとこないかもしれませんが、55ミリ以上の畳は遮音性があるとされ、遮音目的ならそのような種類の畳を選ぶようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。マンションの遮音性能について知ることができましたね。ぜひ遮音性能があまりないと判断した方は、畳などを取り入れて遮音性能を向上させてみることも大切です。
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投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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