家の中を快適にするために購入した品物のあれこれは、たいがい毎日使うものではありません。
たとえば夏場の扇風機。
エアコンと併用するととても涼しいしエコですが、冬場はまず使いません。
冬の加湿器や分厚い布団もそうです。
カーテンを季節に合わせて架け替えたい、と思ったらはずしたカーテンを
どこかにしまわなくてはならないのです。
季節に合わせてかざりたいハロウィンの装飾やクリスマスツリー、正月の重箱、五月人形にお雛様などなど、
素敵に暮らすためには季節外のものをしまっておく収納が必要です。
普段暮らしているリビングや各自の部屋をすっきりさせるためにはどこかに大きな収納スペース
をつくって、あまり使わないものをそこにおくというルールがあればいいのです。
たとえば蔵や物置のように家の敷地内に収納のためだけの建物を作れればいいのですが、
敷地に余裕がない場合は難しいでしょう。
また、家の外となると出し入れも不便です。
家の中にロフトがあれば天井高を生かした収納スペースの有効活用ができます。
普通に生活している分には視界に入らないので、季節品などあまり使わないものをしまっておけるのです。
高い場所にあるので、湿気の心配があまりなく、床置きよりはホコリも少ないです。
湿気を嫌う人形や電子機器などの
保管に向いています。
事前に相談してロフトの強度を上げておけば、書籍を一括管理する図書室の
ようなものを作ることもできます。
収納には集中収納と分散収納があって、毎日使うようなものは使う場所のそばに分散して収納するのが
よいのですが、季節品や家電、客用布団など年に1回〜数回の出し入れのものは1箇所に集中して収納するのが
便利です。
家族のだれもが使いやすいように分かりやすく収納してあれば、季節ごとの家具家電の入れ替えも
スムーズですね。
ロフトは高い場所にあるので、収納スペースに使う場合ははしごよりも階段がお勧めです。
両手が荷物でふさがっていても安全に下りてこられるように工夫するとより使い勝手がよくなるでしょう。
また、コンセントも忘れず付けておくと、
掃除機や除湿機の運転に便利です。
ロフトは子供の寝場所や書斎にしようと考えがちですが、夏場の熱のこもり方を考えると、実際は人が生活するにはやや不向きな場所です。
遊び場などあまり長時間はいない使い方や、収納場所としてロフトを使うと生活が快適になりますよ。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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