設計にかかる費用注文住宅は、多くの家族が夢見るオーダーメイドの住まいです。
しかし、その実現にはさまざまな費用が関わってきます。
この記事では、注文住宅を建てる際に必要な費用の内訳から、費用を抑えるポイントまでを詳しく解説します。
理想の家を建てるために、どのような費用がかかるのか、しっかりと理解しましょう。
□注文住宅の費用内訳とは
注文住宅を建てるにあたり、費用は「本体建築工事費」「別途工事費(付帯工事費)」「諸費用」の3つの大きなカテゴリーに分けられます。
土地を持っていない場合は、その購入費も重要な部分を占めます。
ここでは、これらの費用について見ていきます。
1:土地購入費用の内訳
土地を購入する際には、仲介手数料や登録免許税など、さまざまな費用がかかります。
平均的な土地取得費用は約1,445万円で、これに加えて不動産会社への仲介手数料や印紙代、登録免許税などが必要です。
土地の選定には、価格だけでなく、交通インフラや気象条件なども考慮する必要があります。
2:建物本体工事費用の内訳
建物本体の建築には、仮設工事、基礎工事、木工事など、多岐にわたる費用が含まれます。
本体工事費用は住宅購入費用の約70%以上を占め、設計料もこの中に含まれることがあります。
3:別途工事費と諸費用
別途工事費には、外構工事や水道管、ガス管の引き込み工事などが含まれ、総費用の15~20%を占めると言われています。
諸費用としては、契約にかかる手数料や印紙税、登記にかかる費用などがあり、これらも予算計画において重要なポイントです。
注文住宅を建てる際には、これらの費用を綿密に計算し、予算内で理想の家を建てる計画を立てることが大切です。
□注文住宅の費用相場とシミュレーション
注文住宅を建てる際の費用相場を知ることは、資金計画を立てる上で非常に重要です。
全国平均で見ると、新築注文住宅の購入には約5,112万円が必要であり、これには土地購入費も含まれています。
特に大都市圏では、土地代が全体の約40%を占めるため、土地選びが費用に大きな影響を及ぼします。
1:土地購入を含む費用相場
土地購入を含めた場合の費用相場は、地域によって大きく異なります。
例えば、東京や大阪などの大都市圏では、全国平均を大きく上回るケースが多いです。
土地購入費用を含めた全体の予算の3~4割を土地の購入に割り当てるというのが一般的な目安になります。
2:土地購入なしの費用相場
すでに土地を所有している場合、建物の建築にかかる費用のみを考えればよいため、全体の費用は抑えられます。
土地購入を除いた新築注文住宅にかかる費用の平均額は、全国平均で約3,459万円となっています。
これには、建物本体工事費、付帯工事費、諸費用が含まれます。
3:自己資金の重要性
注文住宅を建てる際には、自己資金の準備も重要なポイントです。
自己資金からの出費は全国平均で約972万円とされており、これは購入資金の約28.1%に相当します。
自己資金が多ければ多いほど、住宅ローンの負担を軽減できます。
□まとめ
この記事では注文住宅の費用の内訳から、費用を抑えるポイントまでを解説しました。
注文住宅の建築にかかる費用は、土地の有無、建築する家の大きさや仕様、選択するオプションによって大きく変わります。
予算内で理想の家を建てるためには、事前の計画とシミュレーションが不可欠です。
ぜひこの記事を参考に事前計画をより良いものとしてください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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