家での猫との生活は、単なるペットとの共存を超え、家族同然の深い結びつきを育めるものです。
そこで、この記事では、猫と人が共に快適に暮らせる家づくりのポイントについて紹介します。
猫の行動パターンを理解し、それを反映した住宅設計によって、猫も人も幸せな時間を過ごせる住空間を実現しましょう。
□猫と暮らす注文住宅の運動スペースの設計
1.上下運動を愛する猫のための空間
猫は生来、高い場所を好み、上下運動を通じてストレスを解消し、運動能力を維持します。
家の中にキャットタワーや壁面を利用したステップを設けることで、猫は自由に登り降りを楽しめますし、これが健康維持にもつながります。
さらに、吹き抜けのある家では、猫専用の階段を設けることで、猫が家全体を自由に動き回れるようになります。
2: キャットウォークで室内探検
リビングの天井近くに設置するキャットウォークは、猫の探検心を刺激し、運動不足を防ぐのに役立ちます。
透明な素材を使用すれば、猫の愛らしい動きを家族が眺められますし、家族の癒しの一部となります。
キャットウォークには休憩スペースを設け、猫がリビングでのんびりとくつろげるようにしましょう。
これにより、猫は安心してリラックスできる場所を持てますし、ストレスの軽減にもつながります。
□猫の習性に合わせたリラックススペースの作り方
*日向ぼっこを愛する猫のためのスペース
猫は日光を浴びることでセロトニンの分泌を促し、心地よいリラックスタイムを過ごします。
窓辺に広いスペースを設けることで、猫は日向ぼっこを存分に楽しめます。
このような環境は、猫の精神的な安定にも寄与し、猫がのびのびと過ごすためにも必要です。
また、窓の外を眺めることも猫は好むため、窓台を広げることで、猫が外の景色を楽しめます。
*爪とぎの習性を考慮した設計
猫は爪とぎをすることでストレスを解消し、テリトリーを主張します。
家具を守るためにも、猫が爪とぎをしても良い専用の場所を設けることが重要です。
お気に入りの爪とぎ場所があれば、猫はそこを利用し、家具へのダメージを防げます。
さらに、爪とぎをする場所を複数設けることで、猫が家の中で好きな場所を見つけやすくなります。
□まとめ
猫との共生は、互いの幸福を考えた住環境作りから始まります。
今回紹介した運動スペースやリラックススペースの設計は、猫の本能と習性に基づいたものです。
これらのポイントを取り入れることで、愛猫も家族も快適に過ごせる空間を実現できるでしょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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