注文住宅は非常に自由度が高く、外壁や屋根、間取り、設備などいろいろな部分を自分好みに選択できます。
そのため、理想の住まいを実現しやすくはなりますが、自由度が高い分、選択することが難しいでしょう。
そこで今回は、注文住宅の中でも特に「床材」の種類や選び方のポイントについてご紹介します。
□床材の種類
1.無垢フローリング
無垢材を板状に加工した床材のことで、木の素材感や経年変化を楽しめますが、定期的なメンテナンスをしなければ変形や汚れが起こりやすいといったデメリットがあります。
2.合板フローリング
合板に木板や木目調のシートが貼られたものであり、多くの住宅に用いられています。
掃除やメンテナンスがしやすいといった特徴がある床材です。
3.タイル
硬くて水に強いといった特徴を持っており、デザイン性にも優れているため、近年床材としての人気が高まっています。
4.クッションフロア
ビニール素材で作られたものであり、掃除がしやすく、またクッション性が高いためけがをしにくいといった特徴があります。
5.畳
い草を編んで作られたものであり、日本人になじみ深い床材です。
畳にはリラックス効果や調湿効果があるため、快適な空間を作り出せます。
□床材の選び方
床材を選ぶ際には部屋の用途に合わせて床材を選ぶことが大切です。
上記でお伝えしたように床材にはそれぞれ特徴があるため、部屋の用途に合わせて床材を選ぶことで、生活の便利さが向上します。
ここからは部屋ごとにどの床材が適しているかをご紹介します。
・リビング
リビングには重い家具を置くことが多いため、耐久性が高いフローリングをおすすめします。
フローリングにはさまざまな色があり、その色によってはリビングの雰囲気も変わるため、自分好みのリビングを実現できるでしょう。
・キッチン
水や油で汚れる可能性があるため、キッチンには耐水性のあるクッションフロアやタイル、掃除がしやすい合板フローリングが適しています。
リビングとダイニングが一体化している間取りであれば、キッチンとダイニングで床材を使い分けても良いかもしれません。
・子供部屋
子供部屋にはけがをしにくいクッションフロアや掃除がしやすい合板フローリングが適しています。
・玄関
玄関は廊下の続きでフローリングを採用する場合や土間部分は水で掃除しやすいようにタイルを使用する場合が多いです。
タイルや天然石を用いると高級感を演出できるため、玄関に高級感を出したい方にはおすすめです。
□まとめ
今回は、注文住宅の床材について紹介しました。
床材ごとに異なる特徴があるため、床材を選ぶ際には部屋の用途に適したものを選びましょう。
これらを参考に、ぜひ床材にこだわった素敵な住まいを実現してみてください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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