北側の窓は光が入ってこなくて暗い？北側の窓のメリットと注意点をご紹介します！

北側の窓は太陽光を直接取り入れられないため、意味がないと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
南側の窓と比較すると、確かに北側の窓は太陽光を取り入れられません。
しかし、家において必要なのは光ではなく明るさであり、その点においては北側の窓を設置するメリットがあります。
そこで今回は、北側の窓のメリットと注意点についてご紹介します。

□北側の窓のメリット！

＊安定した明るさが期待できる

確かに南側の窓からは直接太陽光を取り入れられ、部屋が明るくなりますが、季節によっては部屋に入ってくる直射日光が強すぎて、カーテンでその日光を遮っている方も多いのではないでしょうか。
さらに、家具や床に直射日光が当たることによって、日焼けしてしまうことも気になりますよね。

一方、北側の窓は直射日光こそ取り入れられませんが、安定した明るさの光を部屋に取り入れられるため、その分快適に過ごせるでしょう。

＊風通しが良くなる

南側だけに窓を設置するよりも、南側と北側の両方に窓を設置することによって、家全体の風通しが良くなります。
自然の心地よい風を取り入れやすくなるためとてもおすすめです。

＊湿気や結露を防ぐ

北側に水回りを配置している家も多いのではないでしょうか。
水回りに窓がなければ、結露ができやすくなったり、湿気がこもることによってカビが発生してしまったりする可能性がありますが、北側の窓を設置することでこれらを防げます。

□北側の窓の注意点

1.周囲の明るさ
特に、北側の窓は日光を直接取り入れられないため、周囲が明るくなければ無理に窓を設ける必要がありません。
そのため北側の窓を設置する際には、事前に周辺環境を確認しておきましょう。

2.隣家からの視線
北側に大きな窓を設置しようと考えている方は、南側の家の視線に注意しなければなりません。
多くの家は南側にリビングを配置しているため、南側の家を考慮せずに窓を北側に設置した場合、リビング同士が向かい合うような事態になりかねません。
ご近所トラブルにつながる可能性もあるため、北側に窓を設置するときには、隣家からの視線に注意して、視線が抜けてしまわないような工夫をしましょう。

□まとめ

今回は、北側の窓のメリットと注意点について紹介しました。
北側の窓は安定した明るさを取り入れられ、家全体の風通しが良くなるといったメリットがありますが、周辺環境によっては明るさが取り入れられなかったり、ご近所トラブルにつながったりする可能性があります。
これらを考慮して北側の窓の設置を検討してみてください。

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投稿者プロフィール

石憲明

はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明（せきのりあき）です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。

私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。

「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。