住まいの入り口ともなる玄関。デザインだけでなく、防犯性なども意識して住宅の安全も保証したいものですよね。
たくさんの種類や価格があり、何を基準にしたらいいかわからないという方に、今回は、玄関の扉を選ぶ時のポイントをご紹介したいと思います。
間取りや使い勝手に合わせて選ぶ玄関の開閉スタイルは、大きく分けて開き戸と引き戸の二つにわけられます。
開き戸は洋風な建物に多く、引き戸は瓦屋根などの和風の住宅に多いというイメージもありますが、現在では、どちらでも使えるようなデザインの扉もあり、選択の幅も広がってきています。
開き戸は扉の開閉するスペースが必要ですが、引き戸は横のスライドの為、限られたスペースでも設置がしやすく、開けっ放しにしておいても扉が邪魔にならないというメリットがあります。
よって、玄関周りに余裕がある場合であれば、どちらでも設置可能と考えられますが、敷地が狭かったり、玄関を開けるとすぐに道路などの敷地条件では引き戸の方が使いやすいと言えるでしょう。
つまり、開閉スタイルはデザインだけではなく、間取りや玄関のスペースの広さを考慮することが大切になってくるのです。
取っ手は家族構成に合わせて選ぶ取っ手も様々な種類があり、選ぶのも難しいものです。メーカーによっては開閉動作が簡単に行えるレバーハンドルやバーハンドル、またプッシュハンドルなどがあります。
これらの取っ手を用いると、背の低い子供や力の弱い高齢の方でも操作がしやすいというメリットがあります。
他にもドアの開閉が静かに行われる機能の付いたタイプも急に扉が閉まって指を詰めたりする心配がないので、安心できる機能の一つとなるでしょう。
このように、小さいお子さんや高齢の方のトラブルがおこらないよう、家族構成に合わせた使い勝手のいい取っ手機能を選ぶことが重要と言えるでしょう。
通風、採光が可能なタイプを選ぶ玄関という場所は空間によっては、窓を確保することが難しく、空気がよどんでしまったり、圧迫感があったり、雰囲気が暗くなってしまう場合もあります。
暗く、空気がこもりがちになってしまうというのは、風水的にもよくないとも言われています。
このことからも、玄関の扉は、採光だけでなく、空気の流れも含め、家全体の窓の構造と同時に検討することが必要と言えます。
玄関は人の出入りの場所だからこそ、デザインや色、質感を実際にみて確認するだけでなく、開閉のしやすさなど機能面でも充実したものを選ぶことが大切でしょう。
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投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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