戸建をご検討の際、動線計画をされる方は少ないものです。
しかし、動線計画はこれからの毎日の生活を便利にするか不便にするかに大きな
影響を与えます。
今回は、動線計画とは何かと動線計画のポイントについてご紹介します。
戸建をご検討の方は必見です。
□動線計画とは
動線計画とは、家族がどのような経路で動くかを考えることです。
動線計画には、家事動線、生活動線、来客動線など様々なシチュエーションに合わせた計画があります。
間取りを考える際に、ご自身が動きやすい動線かを確認することで長く過ごすであろう戸建が生活しやすいものになるか変化します。
□戸建の動線計画のポイント
動線計画にもそれぞれのシチュエーションに合わせた動線を考える必要があります。
1.家事動線のポイント
家事は時間と労力がかかるだけでなく、毎日行うためできるだけ楽に済ませることが大切です。
その中でも洗濯や料理には家の出入りが伴うため、手間がかかる家事に挙げられます。
料理中に外に出ることはないかもしれませんが、買ってきたものをキッチンにしまう、ゴミを出すなど料理と関連した部分で家の出入りが伴います。
これらのことから、家の出入り、洗濯、料理を考慮して家事動線を考えると効率的だといえます。
2.通勤動線のポイント
会社に行く、学校に行くなど朝はなにかと家を出ることが多く、忙しいことが多いでしょう。
朝の通勤動線をしっかりと考えることで家の中で混乱が起こらず、スムーズに家を出られます。
通路を広くすることでお互いがすれ違いやすいようにする、洗面所を広くすることで複数人が同時に洗面所を不便なく使えるようにする、洗面所には複数のコンセントをつけるなどそれぞれの朝の身支度を思い出し、それらを反映させた通勤動線を考えることが必要です。
また朝食の準備もあるため、可能であればキッチンの位置も考慮することが好ましいでしょう。
3.衛生動線のポイント
水回りは一か所に集めた方が効率的ですが、トイレの位置に悩む方が多いのではないでしょうか。
キッチンやダイニングの隣や洗面所と一緒にあるトイレは不便を感じられることが多いです。
廊下や玄関脇などもおすすめですが、それぞれデメリットもあります。
そのためご家族と何を重視するのか、妥協するのかよく話し合いましょう。
4.来客動線のポイント
来客動線でのもっとも大切なポイントはプライベートな物やスペースが見えないようにすることです。
洗面所や浴室などのプライベートな空間やご自身がそれぞれ来客には見せたくないとお考えのスペースが見えない、そのようなスペースを通らないような来客動線を作りましょう。
また家族の動線とかぶらないようにすることでプライバシーがある程度守られます。
□まとめ
今回は、動線計画とは何かとシチュエーションに合わせた動線計画のポイントについてご紹介しました。
動線計画は戸建をご検討の上で大変重要な工程の1つです。
動線計画をしっかりと行い住みやすい戸建をご家族と共に作り上げましょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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