注文住宅を建てる方の中にはペットと暮らしたい方もいらっしゃるでしょう。
ペットと暮らす際に注意しなければならないのが「床材」です。
床材に気を配らないと、ペットが怪我をしてしまう恐れがあります。
本記事では、床材選びのポイントやペットに最適な床材についてご紹介します。
□注文住宅でペットと暮らす!床材選びのポイントは?
1つ目は、滑りにくい素材を選ぶことです。
ペットの室内事故や怪我は床で滑ったという理由が非常に多いです。
脱臼や腰を痛めるなどの原因になりやすいので、滑りにくい質感の床材を選ぶことが大事です。
2つ目は、掃除がしやすいことです。
掃除の負担を軽減するために、汚れをさっと拭き取れる床材や汚れが染み込みにくい床材を選びましょう。
3つ目は、傷に強いことです。
ペットは爪で床を引っ掻くこともあるでしょう。
そのような場合でも傷に強く、引っ掻いても傷が目立ちにくい床材を選んでおくと良いです。
4つ目は、舐めても安全な塗料を使用していることです。
万が一ペットが床を舐めてしまっても問題ない塗料にしておくと安心です。
事前に床材の塗料は動物に優しいものか、舐めても安全な塗料が使用されているのかを確認しましょう。
□ペットに最適な床材は?
*クッションフロア
クッションフロアは、塩化ビニール素材でできたクッション性の高い床材です。
ビニールにクッション材が接着されているため、「弾力性がある」「水に強い」「汚れを拭き取りやすい」などの特徴があります。
ペットが歳を重ねて足腰が弱くなった場合でも、安心して歩き回れます。
一方で、「耐久性が低い」「湿気が溜まりやすい」「熱に弱い」などのデメリットがあります。
大型犬や多頭飼いをされている場合は傷がつきやすくなるため、早めに張り替える必要があります。
*タイルカーペット
タイルカーペットも柔らかい素材のため、足腰への負担が少ないです。
また、その他にも「足元からの冷えを防ぐ」「防音性がある」「衝撃を吸収する」などの特徴があります。
滑りにくく、衝撃も吸収するので走り回っても大丈夫です。
その一方で、「掃除が手間」「家具の跡がつきやすい」「夏は暑さが気になる」などのデメリットがあります。
そのため、こまめにお手入れしたり、大きな家具を置かないようにしたりしないなどの工夫が必要です。
今回ご紹介した床材以外にも、傷や汚れがつきにくく加工されたフローリングや汚れを落としやすいタイルなどもおすすめです。
□まとめ
注文住宅をペットと暮らす予定の方はペットに優しい床材にすることはもちろん、掃除や傷がつきにくいなどメンテナンスの手間を省ける床材を選ぶことも大切です。
ペットに合った床材を選んで、ペットも飼い主も快適な暮らしができる注文住宅を実現しましょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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