注文住宅を検討されている方の中には、どのような素材を使うといいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今までに家を建てたことはない方がほとんどでしょうから悩むのは当然のことと言えます。
そこでここでは、注文住宅の建築材の1つである自然素材についてご紹介します。
ぜひ注文住宅を建てる際の参考にしてみてください。
□注文住宅で使われる自然素材とは?
自然素材には4種類のものがあります。
・無垢材
無垢材とは天然の木を使いやすい大きさに切り表面をならした、接着剤を使わない天然の木材のことです。
肌触りの良い素材で経年変化を楽しめます。
断熱性・保温性が高いだけでなく、調湿機能にも優れた有能な素材です。
・天然リノリウム
天然リノリウムとは油や樹脂、石灰岩を使った素材のことです。
耐久性に優れており傷がつきにくいです。
また滑りにくい素材のため、よく走る子供がこけないように子ども部屋の床材として使うのもおすすめです。
・漆喰
漆喰とは石灰石を原料とした素材のことです。
漆喰はゆっくりと年月をかけて固まっていくので、時間が経てばたつほど味が出てくるのが魅力です。
調湿効果もあるので夏の湿度や冬の乾燥を抑えてくれます。
加えて漆喰は燃えないので防火対策にも有効です。
・珪藻土
珪藻土とはプランクトンの化石を原料とした素材のことです。
珪藻土自体が湿気を吸収・放出するので調湿性能に優れ防カビにも対応しており、加えて脱臭・消臭の効果があります。
□自然素材を使うメリットとデメリットとは?
・メリット
1つ目は温度や湿度が調節できることです。
日本は湿気の多いため夏は蒸し暑いのに、冬は氷点下まで下がるほど冷え込むという極端な気温の変化をします。
そこで断熱効果と保温効果、調湿機能にすぐれた自然素材を使うと、猛暑も厳しい寒さも乗り越えられ1年中を快適に過ごせます。
2つ目は体に優しいことです。
自然素材は有害な化学物質を使っていないので、人に悪影響を与えにくいです。
そのため化学物質アレルギーを持っている人にもおすすめです。
・デメリット
1つ目はメンテナンスが少し厄介なことです。
自然素材を長く使うためには定期的なお手入れが必要ですが、素材ごとに適した手入れの仕方が変わります。
2つ目は傷がつきやすいことです。
自然素材は、天然のままで使われている素材なので傷を防止するための加工はされていないため、傷がつきやすいです。
ペットを飼っているご家庭は特にひっかき傷がついて傷が増えることもありますので注意しましょう。
□まとめ
今回は、自然素材についてご説明しました。
一口に自然素材といっても無垢材や珪藻土など選択肢は多いです。
それぞれの素材で強みは変わるので、部屋の目的に応じて素材を変えるのがいいかもしれませんね。
自然素材は魅力的ですが、一方でメンテナンスが大変だということにも注意しておきましょう。
当社では素材を生かした家づくりを行っておりますので、何かご相談したいことがございましたらお気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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