一生モノともいえる住宅、せっかくなら納得のいくものにしたいですよね。
新築の注文住宅にするのか、あるいは中古住宅をリノベーションするのか、なかなか決めがたいと思います。
そこでここでは、その2つのメリットについてご紹介します。
□新築注文住宅のメリットとは？
注文住宅のメリットを3つ紹介します。
1つ目は設計にこだわれることです。
注文住宅では、構造や設備を全て自分の好みで決められるため、間取りや外観の自由度が非常に高いです。
風通りや光の当たり具合など、気に入るまで手を加えて設計できるのは魅力的です。
2つ目は一番乗りで家に住めることです。
当然のことではありますが、誰も住んだことのない家で暮らせます。
他の人が住んでいた家を作り変えて住むことに、抵抗感を感じる人をしばしば見かけます。
抵抗感を覚える人にとっても新築の注文住宅はおすすめですし、誰も住んでないという優越感は注文住宅の特権です。
3つ目は設備に不安がないことです。
注文住宅であれば最新の耐震基準に基づき施工されるため、耐震性や耐久性などの家の強度に心配がありません。
またお好みで断熱性能を高くしたり、省エネに気を使った設備を取り入れたりできるのも注文住宅ならではのことです。
□中古住宅リノベーションのメリットとは？
中古住宅をリノベーションするメリットを3つ紹介します。
1つ目は立地の良い物件でも入手できることです。
立地の良い場所は既に多くの建物が建てられているので、新築を建築できるだけの土地が余っていないことが多いです。
一方で、中古住宅のリノベーションでは、選ぶ物件次第で交通の便が良い場所であったり近くに商業施設があったりといった立地の良い場所に住めます。
2つ目は周辺の環境が把握できることです。
既存住宅なので、リノベーションして作りたい住宅が周囲の環境に合っているのかを判断できます。
騒音がないかという音の問題や周囲の建物に対する光の当たり具合や風通し、住み心地などが比較的理解しやすいのが魅力です。
3つ目はこぎれいな古民家や和モダンな家に住めることです。
長い間人が住んでいた家は、新築では醸し出せない独特な味や趣深さがあります。
この味わい深さを取り入れると和モダンな雰囲気でおしゃれな住宅にもできます。
4つ目は新築を建てるよりは費用が抑えられる傾向があることです。
一般的にはリノベーションをする方が新築注文住宅を建てるよりは価格は低めになります。
ただし、リノベーションするにあたり中古住宅の設備に不備があるときはもちろん修繕費が上乗せされますし、どこまでデザインをこだわるかにより価格の変動は大きいことに注意しましょう。
□まとめ
今回は新築注文住宅と中古住宅のリノベーションのメリットについて解説しました。
注文住宅では1から全て自分好みにできる魅力があり、中古住宅には住宅にしみ込んだ時間から味わい深さを感じることができます。
どちらにも良い点はたくさんあるため優劣はつけがたいですが、住宅を考える上で参考にしていただけると幸いです。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明（せき のりあき）です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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