住宅の購入は、一生に一度のことだからこそ、ご自身のこだわりが詰まった住宅を実現したいものです。
こだわりを実現しやすい方法として、「注文住宅の購入」や「中古住宅のリノベーション」が挙げられます。
では、どちらの方法を選択したら良いのでしょうか。
今回は、注文住宅と中古リノベーションの違いについてご紹介します。
□注文住宅と中古リノベーションのメリット
*注文住宅のメリット
1つ目は、設計が自由であることです。
設計段階から関われるため、ご自身のこだわりを詰めた住宅を実現できます。
2つ目は、誰も住んだことのない住宅に住めることです。
注文住宅は、一から施工会社と共に建築を進めていくため、誰も住んだことのない住宅に住めます。
*中古リノベーションのメリット
1つ目は、価格が安い傾向にあることです。
国土交通省の令和元年度の住宅市場動向調査報告書によると、中古住宅の平均価格は2585万円です。
そのため、1000万円ほどかかるフルリノベーション工事をしたとしても、4000万円を下回る計算になります。
また、部分的なリノベーションをする場合は、よりコストを抑えられるでしょう。
2つ目は、立地の良い場所でも住めることです。
すでに建物が密集しているような都会に家を建てる際は、新たに新築を建築することが難しい場合があります。
そのため、中古リノベーションを視野に入れている方が、立地の良い場所でも住みやすいと言えるでしょう。
□注文住宅と中古リノベーションの違い
注文住宅と中古リノベーションの違いとして、以下で3つの違いについてご紹介します。
1つ目は、自由度の違いです。
注文住宅の方が、圧倒的に自由度が高いと言えます。
それは、注文住宅は設計段階からご自身のこだわりを詰められることに対して、中古リノベーションでは、元々の構造を活かしたリノベーションしかできないからです。
そのため、多くのこだわりを持っている場合は、注文住宅を検討すると良いでしょう。
2つ目は、費用の違いです。
結論として、中古リノベーションの方が費用を安く抑えられる傾向にあります。
中古リノベーションの費用は、「中古住宅の購入費用」と「工事費用」です。
一方で、注文住宅の費用は、「土地の費用」と「工事費用」です。
上記に含まれている「工事費用」には、注文住宅と中古リノベーションで大きな違いがあります。
それは、注文住宅は比較的大掛かりな工事が必要であることに対して、中古リノベーションでは、場合によっては大掛かりな工事が不要だからです。
ただ、注文住宅を建築する際も、予算を調整することでコストを抑えられることを把握しておきましょう。
□まとめ
今回は、注文住宅と中古リノベーションのメリットと違いについてご紹介しました。
注文住宅と中古リノベーションには、それぞれ特有のメリットがあるため、ご自身がこだわりたい部分は何なのか明確にすることがおすすめです。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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