マンションに防音室を設置したいけれども今のマンションで可能なのだろうか、工事期間はどのくらいかかるのだろうか、とお悩みの方必見です。今回は、マンションで防音室を設置する際の注意点と工事期間について解説します。
□マンションに防音室を作る際の注意点
防音室は特殊な設備であり値段も決して安いものではないので、事前にいろいろな注意点を確認して失敗のないように気を付けましょう。
一つ目の注意点は、マンションの管理規約をしっかりと確認することです。
マンションによっては管理規約の制限でそもそものリフォームができない場合があったり、賃貸の場合には大家さんが嫌がる場合もあります。
またマンションには部屋そのものに重さ制限があるため、ドラムにも対応できるような遮音性の高い防音室は作れない場合が多いです。
マンションの1階部分であれば管理会社によってはリフォーム可能かもしれませんが、2階以上の場合構造上床の工事ができません。
二つ目は、自分のニーズをしっかりと把握することです。
自分には不必要なほどの高性能のものを購入した結果費用がかさんでしまったり、反対に費用を節約しすぎた結果、希望通りの防音効果を実感できなかったりする恐れがあります。
自分の希望や予算、マンションの条件、様々なニーズから適切な防音室を選ぶようにしましょう。
□防音室の設置工事にかかる期間
一室丸ごとリフォーム工事する場合の工事期間は1〜3週間ですが、全体的には2か月以上は見ておく必要があります。
というのも、業者への問い合わせ、業者との打ち合わせ、現地調査、見積、契約、工事準備、引き渡しのように、工事を始めるまでの間にもやり取りがあるため、実際に使いたい日にちの3か月ほど前には問い合わせをしておくといいでしょう。
組み立て式防音室を設置する場合は既製品のユニットを購入して設置するだけなので、設置自体は半日程度で完了しますが、種類によっては受注生産のみの取り扱い、在庫切れ、ということもあるので、購入して当日にすぐ利用できるものではありません。
実物の見学・相談・購入、納品、到着・設置の工程を考慮して、1か月程度の期間を見込んでおくといいでしょう。
壁に吸音材や遮音シートを入れる工事の場合は、工事自体は2.3日で完了することが多いものの業者に作業してもらう必要があり、見積もりや打ち合わせ、使用素材の在庫状況などにも左右されるので、全部で1か月程度の期間を見積もっておくと安心でしょう。
□まとめ
防音室の設置は費用や工事期間、マンションの条件だけではなく、住宅内で統一感のあるデザインにしたいから一室丸ごと、将来的に引っ越す可能性が高いので組み立て式にするなど様々な選択肢があるので、自分に合った適切な選択ができるといいでしょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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