
当たり前のことですが人とペットはそれぞれ気持ちのいいことや危険なこと異なるので、
普通の家とは違う間取りの工夫も大切になってきます。
この記事では、ペットとの楽しい暮らし実現に向けたアイデアや工夫を紹介します。
□安全を第一にした間取り
ペットは人間よりも家の中にいる時間が長いので、留守番している時でも安心して暮らせるように工夫してあげましょう。
一つ目は、浴室のドアは内開きにすることです。
意外に思われるかもしれませんが、浴室の近くはペットの事故が起きやすいので注意が必要です。
扉の外にペットがいることに気が付かず勢いよくドアを開けた結果強くぶつけてしまったり、外開きのドアは入りやすいためペットが中に勝手に入って浴槽でおぼれてしまったり、洗剤やシャンプーを誤飲する恐れがあるので注意が必要です。
二つ目は、コンセントの位置をなるべく高くすることです。
コンセントの根元から感電したり、コードで遊んだりかじったりすることで火事の原因にもなりかねないので、コンセントの位置は高く、カバーを付けたり、コードはできるだけ短くするなどの工夫が必要です。
三つめは、階段の段差を低くして傾斜を緩やかにすることと滑りにくい床材です。
ペットの足裏の肉球は身体への衝撃を吸収するクッション材や滑り止めのような役割をしているため、フローリングだけでなく階段もクッション性のある素材やコルク材などにすると安心です。
また、階段の段差が高いとペットが年齢を重ねたときに足腰にかかる負担が大きくなるため、落下防止のためにも傾斜を穏やかに、段差を低めにすると良いでしょう。
四つ目は、ペットの誤飲を防ぐことです。
キッチンに関しては独立型のものや、ペットフェンスを設置することで生活空間を分けることで、簡単に出入りができないようにするといいでしょう。
また、猫にとってのアジサイやイチョウ、犬にとってのユリ、バラ、ナスなど、食べると有害になる植物があるため、ガーデニングスペースに柵を設置したり、
観葉植物やベランダガーデニングの際には事前に確認する必要があります。
□快適な間取り
人間も動物も、清潔感や室温管理が快適性において重要になってきます。
家じゅうの一括温度管理により冷暖房、除湿管理ができることで、ペットが家の中のどこにいても夏の熱中症や冷え性の心配を軽減できます。
また、換気、掃除がしやすいように水回りには防水使用の床材を用いたり、トイレや洗面所の歓喜のしやすさを重視した窓や換気扇を設置したりすることが重要です。
□まとめ
ペットとの生活は、かけがえのない時を過ごせるとともに、人間と動物の習性の違いを許容し合う必要があります。
それでもお互いにできるだけ長く楽しく暮らせるように、習性を考慮したうえで安全性、快適性を兼ね備えた家にできるといいですね。
投稿者プロフィール

- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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