犬を飼うということは、その子の一生を背負って一緒に生きていくということなので、自分が家にいないときのことも考慮する必要があります。
犬も人も快適に過ごせる住まいづくりのためのポイントをいくつかご紹介します。
□犬の習性から見る家のつくり
犬は小さい頃から運動が大好きなので、毎日散歩をする必要があったり、庭や外に出たら土を掘ったりすることで、運動不足解消やストレスを軽減しています。
また、犬が苦手なこととしては、体温調節と一人にされることです。
全身が毛におおわれているため体を冷やすのが難しく、舌を出して体内の熱い空気を外に出したり、毛の少ないおなかを何か冷たいものに押し当てて体を冷やしたりします。
そして穴倉のように狭いところは好きでも、犬は寂しがり屋なため家族がいないと不安に思うことが多々あります。
□犬にとっておすすめの間取りやデザイン例!
犬が住まいで快適に過ごせるための工夫をいくつかご紹介します。
一つ目は、玄関や土間に洗い場、収納を設置することです。
帰宅時、大切なペットや家族と触れ合う前にウイルス対策や汚れを落とすのはもちろん、小型犬のシャンプー、散歩帰りの足のお手入れ、汚れたグッズの洗い場や収納は大いに役に立ちます。
二つ目は、運動動線の確保です。
ドッグランが設置できるのであれば思う存分遊ばせることができますが、スペース的に難しいことが多いでしょう。
そこで、ごはんスペース、LDK、廊下を回遊できる動線として確保して室内を自由に動き回れるようにすることで、運動不足、ストレス解消ができます。
三つめは、床の素材をシリコンコーティングやコルク材のフローリングにすることです。
滑りやすいフローリングは犬の足腰に不要な負担をかけてしまうため、表面にシリコンシートを組み合わせたものや、滑りにくい素材のものに変えてあげるといいでしょう。
四つ目は、室内外での危険を防ぐために制限をかけることです。
食材の誤飲や調理中の危険から身を守るためにキッチンの入り口にペットゲートを設置すること、道路への急な飛び出しを防ぐために門扉に加えて犬用のフェンスを設置すること、会談の段差を低くして勾配を緩やかにした階段にする、などの対策をとることで安心できます。
□まとめ
他にも階段下のデッドスペースを犬専用の空間にしたり、屋上にドッグランのあるおうちやセンサーカメラによる見守りを強化した家にしたりするのもいいかもしれませんね。
この記事が、犬と一緒に住む家づくりの参考になったら幸いです。