ペットと共に過ごす時間は日々の癒しの時間です。
住宅を検討する際にペットにとってどのような住環境が良いか悩んだ経験はありませんか。
今回は、大切な家族であるペットとともに快適に暮らせる間取りや生活の留意点をご紹介します。
□ペットと暮らす家づくりに適した間取りとは?
1つ目は階段の緩やかさを重視することです。
緩やかに階段を作り、ペットがとび降りたときの衝撃を防ぎます。
犬や猫などのペットは、高所から飛び降りて着地した際に足腰へ負担がかかります。
階段を緩やかにし、落差を少なくすることでこの衝撃を緩和できます。
また、人間にとってもメリットがあります。
例えば、妊婦の方や高齢者の方は段差がつらい時がありますが、このようにフラットな階段にすることで階段の上り下りが楽になり、体への負担を軽減できます。
2つ目は床をペットが歩きやすい材質にすることです。
ペットが滑ってけがをしないように、ペットが歩きやすい材質の床を選びます。
コルク材を用いたり、ペット用のコーティングを施すことで滑りにくい床を作れます。
通常のフローリングに使われるワックスは滑りやすい床になる原因です。
床のグリップ感を重視して床材を選び、ペットのけがを防止しましょう。
3つ目は掃除をしやすくする工夫です。
ペットの抜け毛や散歩の足裏汚れは悩みの種です。
間取りを工夫することでこれらの悩みに対処できます。
例えば、床材や壁材を工夫してみましょう。汚れが落ちやすい素材を用いることで掃除の手間を軽減できます。
また、階段だけでなく間取り全体を段差のないフラットな空間にするのもおすすめです。
段差のない分、掃除機やほうきをかけやすくなりペットの抜け毛も掃除しやすくなります。
4つ目はペットの運動スペースを確保することです。
散歩だけじゃ遊び足りないという愛犬や愛猫と一緒に暮らしている方には間取りの中に遊び場を設けるのがおすすめです。
犬や猫などのペットにとって運動できないことはストレスにつながります。
そのため、遊びスペースを確保して室内でもペットの運動不足を解消できようにしましょう。
また、あらかじめ遊びのスペースを確保することで、ペットに生活スペースと遊びスペースの区分を教えることも可能です。
人間もペットもストレスをためない空間づくりには遊びスペースの確保が効果的です。
□ペットと快適に暮らすための留意点とは?
ペットと快適に過ごすためには、気を付けるべき点をご紹介します。
まずはペットのプライバシーに配慮しましょう。
人間と同じようにペットも食事時のプライバシー確保は重要です。
子供の動線から外れた場所、壁際などリラックスして食事ができるスペースを確保しましょう。
次に換気や空調の設備やハウスダスト対策です。
においやハウスダストの対策のためにも換気は十分にするようにしましょう。
また、外出時に冷暖房をかけ、部屋を閉め切る場合は換気できる状態にします。
換気して快適な環境を保つことが重要です。
最後に蚊の対策です。
ペットが蚊に刺されることでフィラリアを発症することがあります。
蚊には檜やヒバに含まれるヒノキチオールが有効です。
ヒノキチオールには防虫、消臭効果が期待できるため、ぜひ取り入れてみてください。
□まとめ
今回はペットと快適に暮らせる間取りや留意点をご紹介しました。
間取りを工夫することでペットと人間のどちらにとっても過ごしやすい空間を実現できます。
ペットと暮らす住まいを検討中の方はぜひ当社までご気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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