注文住宅をお考えの方の中には、動線計画を迷っている方は多くいらっしゃるでしょう。
動線計画というと家事動線が有名ですが、それ以外にも重要な動線はいくつかあります。
生活次第で家での動き方は異なるため、その人に合わせた動線計画をすることが大事です。
そこで今回は、家づくりの際の動線計画について解説します。
□動線計画のポイント
1つ目は家事動線のポイントです。
家事動線とは料理や洗濯などの家事をする際の動きの線のことです。
家事をしやすくするためには、いくつかの家事が同時進行できるような動線計画をするのが良いでしょう。
例を挙げると、キッチンと洗濯場を近くにしたり、水回りを一直線にしたりすることで時短でき、家事が楽になります。
2つ目は衛生動線のポイントです。
トイレや浴室といった衛生面に関わる行動をする際に通る線のことを衛生動線と言います。
衛生動線を計画する際に気をつけたいことの1つは寝室とトイレの位置を近くすることです。
そうすると、夜間にトイレに行きたい際に便利になります。
また、来客時のことを考えて家に訪れた方と家族が浴室や脱衣所で出会わないようにすることも大切です。
3つ目は、来客動線です。
来客動線とは、来客時にゲストが通る動線のことです。
家を訪れた方は基本的には玄関と客間、リビングをつなぐ線の上を移動します。
来客の際に気をつけたいのは、ゲストに家のプライベートな部分を見せないことです。
洗濯物や浴室といった家族の生活感のある部分を見せないようにすることが大事になるので、来客動線上に浴室や洗濯場がないようにしましょう。
4つ目は、通勤動線です。
通勤動線とは、家族が朝起床してから学校や仕事に行くまでに通る線のことです。
ここで気をつけたいのが、家族がスムーズに準備できるようにすることです。
朝は人が忙しく移動する時間なので、家の中で渋滞が起きないような動線計画を心がけましょう。
洗面所やトイレで家族が混み合わないようにするには、洗面ボウルやトイレの数を増やすといった対策ができます。
また、家族が行き来してすれ違うことを減らすために回遊型の動線にするという動線計画も可能です。
□まとめ
家づくりの際の動線計画について解説しました。
動線計画を綿密にすることで家族全員にとって住み心地の良い家を作れます。
解説した4つの動線について理解して、家づくりに活かしてみましょう。
何か気になることやわからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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