近年は、洋風住宅が主流になり日本古来の和風な家はめっきり見なくなりました。
しかし、そんな和風の要素を取り入れながらも、現代的な建築様式を採用した和風モダンと呼ばれる住宅形態が普及しつつあります。
今回は、和風モダンな住宅の魅力と、注意点をご紹介します。
□和風モダンな住宅の魅力とは
ここでは、和風モダンな住宅の魅力を3点、ご紹介します。
1つ目は、日本人にとって落ち着ける空間であるということです。
今でこそ少なくなったものの、少し前まではどの家も和風な様式でした。
その形式が、長年この国で採用されてきたのには、何か訳があるはずです。
長い間和風の様式で育ってきた私たち日本人は、和風な建築から落ち着きを感じるのです。
畳や土間、縁側といった昔ながらの空間は、どこか私たち日本人の心を落ち着かせてくれます。
2つ目は、自然の素材をうまく取り入れていることです。
和風モダンな家の特徴として、天然素材をうまく取り入れていることが挙げられます。
障子や格子戸、壁の木材などの天然素材は温かみを感じますよね。
注文住宅であれば、屋根やタイル、車庫など、自分の好きなところに天然素材を用いて、和の空間を作り出すことができます。
3つ目は、開放的な空間です。
和風建築の特徴として、区切りというものがあります。
部屋と部屋を仕切るのは、欧米であればドアですが、日本では障子、襖などでした。
可動式である障子や襖を開ければ、部屋は一続きになり開放的な空間を演出できます。
□和風モダンな家を作る際の注意点とは
和風モダンな住宅を注文する際の注意点を3つご紹介します。
1つ目は、防音の壁を用いることです。
昔は、近所の親交も深く、何も問題ありませんでしたが、近年ではプライバシーを守るという意識が常識になりつつあります。
障子や襖では、音漏れを防ぐことはできません。
音漏れを防ぐために防音の壁や扉を注文するようにしましょう。
2つ目は、色についてです。
和風モダンな住宅は、内装や壁の色で主張するよりも、家具にこだわった方が雰囲気が出ます。
落ち着いた色の家具を選びましょう。
3つ目は、土壁を用いる際のメンテナンスです。
土壁は乾燥するとひび割れを起こします。
見た目だけでなく、壁の耐久力にも関わる問題ですので、定期的に塗り直すようにしましょう。
□まとめ
昔とは社会が大きく変わっているので、当時の住宅そのままとはいきませんが、和風住宅の良い点のみを取り入れた現代的な住宅が、和風モダンです。
当社では、和風モダンだけでなくお客様の理想の住宅を作るサポートをしています。
お気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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