「外壁素材は種類が多くてなかなか決められない」
「屋根にこだわりたいがどんな素材があるか分からない」
注文住宅をお考えの方で、このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
外装は人の目にも触れるのでこだわりたい方は多いと思います。
そこで今回は外壁と屋根の素材とそれぞれの特徴についてご紹介します。
□おすすめの外壁素材とは
1つ目は窯業系サイディングです。
窯業系サイディングとは、80パーセントがセメント、20パーセントが繊維質や増量材で構成された板状の外壁素材です。
圧倒的なシェアを誇り、現在の日本の住宅において約80パーセントが窯業系サイディングを使っています。
窯業系サイディングを使うメリットは主に2つあり、バリエーションの豊富さとコストパフォーマンスの高さです。
防火性には優れていますが、防水性は低いので表面に塗られた防水性のある塗装が剝がれると水が入り込み、変形やひび割れを起こします。
2つ目はモルタル外壁です。
モルタル外壁は、網状の金物の上から水、細骨材、セメントを調合したモルタルを塗り、塗装で仕上げたものです。
モルタル外壁を使うメリットはデザイン性の高さです。
サイディングと違いモルタル外壁は模様をつけたり、型抜きをしたり、タイルを貼りつけたりして、唯一無二のデザインを創れます。
サイディングと同様に防水機能がなく、ひび割れを起こしやすいのがデメリットです。
□おすすめの屋根素材とは
1つ目はガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板とは、表面にアルミニウム・亜鉛・シリコンのめっきを施した薄い金属板です。
錆びにくく、防水性が高いうえに、軽量で最も耐震性に優れているので、人気の高い素材です。
耐用年数も20~30年と長く、メンテナンス頻度が低いのも魅力ですね。
薄い金属板であるため断熱性、遮音性が低いのがデメリットです。
しかし、対策方法が確立しているので大きな問題ではありません。
2つ目はスレートです。
スレートとは、粘土板岩やセメントを加工した薄い板状の素材です。
デザイン性が高く、安価なものが多いです。
また、ガルバリウム鋼板と同様に軽量で耐震性に優れています。
防水性が低く、表面の塗装が剥がれてしまうとひび割れを起こしやすかったり、雨漏りしやすかったりするのがデメリットです。
□まとめ
今回は外壁と屋根の素材とそれぞれの特徴についてご紹介しました。
せっかくの注文住宅ですので、最大限こだわりたいですよね。
今回ご紹介した素材以外にも数多くの素材がありますので、「もっと知りたい」と思った方はぜひ当社までお問い合わせください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
最新の投稿
- 2024年11月22日情報ブログペットと暮らす家づくりのポイントをご紹介!
- 2024年11月18日情報ブログ注文住宅の動線計画についてご紹介!
- 2024年11月14日情報ブログ注文住宅の外壁素材の選び方をご紹介!
- 2024年11月13日情報ブログトップライトとは?メリット・デメリットと選び方のポイントを解説します