耐震とは主に建築物が地震に耐えることを言います。
日本は地震大国で過去に度々大きな地震に見舞われました。
日本の建物は昔から地震に倒れないような工夫がされ、木造においては巨大地震でも十分に耐えうる工法を確立してきました。
各地に建つ五重塔は屋根が五段になった構造ですが、大きな揺れに見舞われると、屋根が互いに反対方向に動き、力を吸収してしまう優れた工法です。
奈良東大寺の大仏殿は日本で最も大きな木造建築でありながら、太い木材を複合的に組み合わせ、揺れに耐える構造となっています。
最近建つ鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物は1981年に改正された新耐震構造基準により、その後に建った建物は大きな揺れにも耐えることができる構造となっています。
木造住宅などの木造建築は明治以降にそれまでの日本の伝統工法とは違った工法が採用されています。
構造に使用する木材の量を減らし、筋違いにより耐震性を確保しようとする工法ですが、一部の伝統工法を守っている構造専門家や大工らにより、安全性に問題があるとの指摘がされています。
木造住宅は住宅性能表示の構造等級を上げることで、揺れに強い建物とすることができます。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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