「これから長い間住み続けるので、家づくりは絶対に失敗したくない」そう思っている方はいませんか。
失敗を避けるために重要なのは、実際の事例を見て、失敗例を頭に入れておくことではないでしょうか。
この記事では、典型的な失敗例とそれへの対策を解説します。
□注文住宅の失敗例
✳︎奥行きを取りすぎてスペースを無駄遣いしてしまう
1つ目は収納スペースに関する失敗例です。
「収納スペースは大きければ大きいほどたくさん収納できて良い」そう思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、この考えは大きな間違いです。
収納スペースに奥行きがあると、奥のものが取り出しにくくなり、自然と使わなくなっていきます。
これの対策は「収納スペースを作る前に、何を収納するのか考える」ことです。
そうすることで、無駄な収納スペースを作り出してしまうことを防止できます。
✳︎時間がたつにつれ、収納スペースが足りなくなってしまう
2つ目も収納スペースに関する失敗例です。
なぜこんなことが起こってしまうのでしょうか。
原因はズバリ、将来の人生設計を考慮した収納計画を立てなかったことです。
以前は収納スペースが十分に足りていたが、お子様の成長に伴って足りなくなってしまうお客様が非常に多いです。
将来の人生設計を見据えて、収納スペースを作るように意識しましょう。
✳︎思ったより圧迫感のあるリビング
最後はリビングに関する失敗例です。
「畳数を確保してリビングを広くしたい」という希望の元、リビングを設計してみたものの、実際に住んでみると思ったより広く感じなかったというケースです。
たとえ、畳数を確保していても、周囲のインテリアの配置や天井などによって、広く感じたり、狭く感じたりするのです。
開放感を演出したいという方は、畳数を確保することだけに意識が取られるのではなく、天井の高さや窓の配置を意識するようにしましょう。
□意識するべきポイント
注文住宅を作る上で最も重要なことは、さまざまなケースをシミュレーションすることです。
例えば、先ほどの収納スペースの失敗例です。
事前にお子様が成長することが想定できていれば、収納スペースを余裕を持って作っていたでしょう。
このように、事前にシミュレーションしていれば防止できる失敗はたくさんあります。
□まとめ
注文住宅における典型的な失敗例を紹介しましたが、これらの失敗例から何か学べる点がありましたか。
「他山の石」という言葉があるように、他人の失敗を生かして、お客様の満足のいく家づくりを実現させましょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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