「マンションに住んでいるけど、騒音で近隣トラブルにならないか心配」
このようにお悩みの方はいらっしゃいませんか。
そんな方におすすめなのが、リフォームで防音対策をすることです。
今回は、神戸市の建築会社がマンションの防音リフォームについて解説します。
□マンションから出る騒音の種類をご紹介
マンションから出る騒音は、空気音と固体音に分けられます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
まずは空気音です。
空気音とは、外部にある音の発生源から外壁や窓を通して伝わる音です。
具体的には、人の話し声や犬の鳴き声が挙げられます。
この空気音の対策を講じる際には、いかに空気を遮断するかを考えるようにしましょう。
続いては固体音です。
固体音とは、マンションの床や壁が直接揺れることで伝わる音です。
具体的には、人の足音や床に物が落ちたときの床衝撃音、トイレを流すときの音が配管を伝わる給排水騒音があります。
マンションで固体音の対策をするには、振動を吸収して緩和する工夫をしましょう。
□防音リフォームの種類と費用をご紹介
*床への防音リフォーム
まず、床への防音リフォームです。
お子様やペットの足音が下の階に響かないか心配な方は、床の防音リフォームを検討してみてください。
床への防音対策は、床材を張り替える方法と、重ね張りする方法が代表的です。
床材を張り替える際には、元のフローリングを防音機能のある床材に張り替えます。
張り替える素材によって費用は変わりますが、6帖で14万円から20万円が目安です。
また、重ね張りとは、元の床の上にフローリングを張っていく方法です。
張り替えをするよりもゴミが少なく、施工時間が短くて済むため費用が安く済みます。
一般的に、6帖で約12万円から15万円と見積もっておきましょう。
床への防音リフォームはいずれも高額な費用を要します。
自分がどの程度防音したいか、どの方法がベストなのかを明確にして、建築会社としっかり相談しましょう。
*壁への防音リフォーム
自宅でホームシアターを使って映画を楽しみたい方は、壁への防音リフォームを考えてみましょう。
壁への防音対策は、壁の中に遮音シートと吸音材を入れることで高い効果が期待できます。
費用は一般的に6帖で約12万円から25万円と言われています。
*窓への防音対策
音楽を趣味としている方は、窓への防犯対策をして部屋の生活音が漏れるのを防げます。
窓を二重窓にすれば、防音効果はもちろん断熱や防犯効果も期待できます。
既存の窓につけるだけなので、費用も6帖で約4万円から12万円に抑えられ、工事も1時間程度しかかかりません。
もっと防音効果が高いものを希望される方は、防音性が高い窓ガラスもあるので参考にしてみてください。
ここまで用途別のリフォーム例を見てきました。
マンションで防音リフォームをする際は、マンションの管理規約をしっかりと確認し、近隣の方への挨拶を忘れないようにしましょう。
□まとめ
今回は、マンションの防音リフォームについてご紹介しました。
マンションで防音対策をする際には、どんな騒音に対策したいのか、予算に見合っているかを事前に確認しておきましょう。
当社では、マンションの床の遮音リフォームをお請けしています。
ご希望の方はお気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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