中古マンションのリフォーム費用相場はご存知ですか。
中古マンションのリフォームは、マンションの築年数や状態によって費用が大きく異なる傾向にあります。
そこで今回は、中古マンションの築年数や状態ごとの、リフォーム費用とポイントを解説します。
□築年数別の費用相場
築年数とリフォーム費用には相関関係があります。
物件そのものが古いと、大規模なリフォームが必要になってくるからです。
一般的に、築20~30年の場合は200~400万円、築30~40年の場合は400~600万円、築40年以上では600万円以上の費用がかかります。
□中古マンションリフォームのポイント
*築20~30年は水回り中心
築20~30年では、水回り設備の老朽化やクロスの汚れが目立ってくるので、水回り設備の交換やクロス張替えが必要です。
ユニットバスとシステムキッチンの交換に各70万円、トイレと洗面台と給湯器の交換に各15万円、クロス張替えに40万円の、計225万円で水回り全体をリフォームできます。
これらは、食洗器などのオプションを付けず、スタンダード商品を使用した想定です。
グレードやオプションを変更すれば費用も大きく変わります。
*築30~40年は間取り変更
築30~40年では、水回りの老朽化に加えて間取りにやや難があります。
昭和的な間取りが残っているため、床材がカーペットであったり、リビング横に和室があったりと、現代では使い勝手の悪い間取りとなっています。
そのため、間取りを現代風に変更すると良いでしょう。
壁付キッチンから対面キッチンへの移動に30万円、押し入れからクローゼットの変更に20万円、フローリングの張替えに70万円の、計120万円が追加で必要です。
水回りリフォームの230万円と合わせて、およそ350万円が相場となります。
*築40年以上なら全面リフォーム
築40年以上では、和室中心の間取りが多いです。
内装の痛みや、排水管の激しい老朽化も考えると、全面リフォームで刷新するのが好ましいでしょう。
内装を全て解体して作り直すため、注文住宅のように自由に間取りを設計することも可能です。
全面リフォームの場合、施工面積が60平米で600~720万円、70平米で700~840万円、80平米で800~960万円が相場です。
高額に見えるかもしれませんが、水回りなども全て含まれているため、部分リフォームを何度も重ねるよりはお得と言えるでしょう。
□まとめ
今回は、中古マンションの築年数や状態に合わせた、リフォーム費用とポイントを解説しました。
古い物件ほどリフォーム費がかかりますが、自由に設計して理想住まいを作ることができます。
今回の記事を参考にして、中古マンションリフォームの計画を立ててください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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