家族構成やライフスタイルに合わせてオーダーメイドできるのが注文住宅の楽しみですよね。
ですが、実際に住み始めて多くの方が、間取り作りで失敗を感じています。
そこで今回は、注文住宅における、間取り作りのポイントを失敗例と共にご紹介します。
□間取り作りのポイント
*収納は壁面積で考える
多くの方が間取り作りで失敗したと感じるのが、収納です。
何となくの収納量を取るだけでなく、収納内部のつくりや収納場所も重要になってきます。
例えば、ウォークインクローゼットの場所や広さは慎重に考えましょう。
クローゼットが部屋の手前などの動線上に無いか、家具を入れたいなら、その分の幅があるかなど確認しましょう。
収納を広く取ったのは良いけど、小物が置けない、奥のほうが暗くて探すのが大変という悩みも代表的です。
収納スペースは、床面積でなく壁面積で考えるとよいでしょう。
どの場所にどんな物を入れたいのか、どんな場面で良く使うのか、普段の生活を具体的にイメージして収納スペースを設計することで失敗が減らせます。
*スペース配分のバランスに注意
各部屋の広さのバランスで失敗したと感じた方も多くいます。
狭い寝室にしてしまいテレビと棚とダブルベッドが入らなかったり、リビングが広すぎて冷暖房の効きが悪かったりといったお悩みがあります。
また、リビングを広く取ることで通路が狭く移動が不便、細長い部屋にしたことでベッドが置けないという問題もありました。
一般的に、LDが15畳、キッチンが5畳が多くの人が満足する丁度良い広さとされています。
これを基準にして、置く予定の家具や家電を想定し、ライフスタイルの変化に合わせたプランを考えましょう。
*音に悩まされない生活のために
実際に住み始めて感じるお悩みの1つに音の響き方も失敗談として挙げられます。
特に寝室にまで響く騒音に苦労されている方が多いです。
例えば、寝室が道路側にあると、交通量によってはうるさく感じてしまいます。
他にも、子ども部屋の足音が下の階のリビングにまで響く、下の階のキッチンの音が寝室にまで響くなど、上下階で音が伝わりやすいです。
音の発生源をリストアップし、その近くに寝室やリビングなどの落ち着き空間が接さないような配置をしましょう。
□まとめ
今回は、注文住宅の間取り作りのポイントを失敗例と共にご紹介しました。
置く予定の家具や暮らし方を具体的に想定することで、間取り作りの失敗は防げます。
長く住み続ける家なので間取り作りは丁寧に行い、理想の家を実現しましょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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