マンションの床の遮音性について考えたことがあるでしょうか。
上の階の足音は意外と下の階の部屋に聞こえているかもしれませんよ。
今回は床の遮音性についてと、遮音対策の利点を説明していきます。
□床の遮音性を考える必要性とは?
なぜ床の遮音性について考える必要があるのでしょうか。
いくつか理由があります。
まずは隣接した部屋への騒音を防ぐためです。
特にマンションで下の階に住人がいる場合は注意する必要があるでしょう。
床に防音機能を付与することで、騒音、衝撃音を軽減することができます。
防音性能を付与するには様々な方法がありますが、防音カーペットと遮音フローリングについて詳しく説明します。
□防音カーペットと遮音フローリングについて
この2種類の特徴や利点などを紹介しましょう。
*防音カーペットとは
防音カーペットの特徴としては、低コストで設置できるという点です。
また、オーダーメイドが可能なので、スペースに応じてサイズを自由に変更できるという利点があります。
色やデザインにおいて種類が豊富で、お部屋に合わせて手軽に設置することができます。
ペットやお子様がいる場合は、防音性を確保したい特定の場所にのみ防音カーペットを敷くという方法があるでしょう。
その他の特徴として、カーペットに厚みがあるため、気になる方がいるかもしれません。
*遮音フローリングとは
防音カーペットと比較して、イメージすることが難しい方がいるかもしれません。
遮音フローリングとは、フローリングの下の層にクッション性を持った遮音材があるものになります。
その構造上フローリング単体で衝撃音を抑えることができるというメリットがあります。
そのため、やわらかく歩き心地が良いという特徴があるでしょう。
しかし、遮音フローリングはあくまで日常生活で発生する衝撃音を抑えることを目的としているので、遮音カーペットと比較して遮音性は劣ります。
また、防音カーペットより費用がかかるというデメリットがあります。
衝撃音を抑えたい必要な部分にのみに設置するという方法が適切と言えるでしょう。
□まとめ
以上がマンションの床の遮音性についてと、2種類の対策の解説になります。
生活音や衝撃音を抑えるためにはこれらの対策は欠かせません。
隣の部屋や下の階の住民とのトラブルを回避するため、お互い快適に生活していくために床に遮音性を付与してみませんか。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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