注文住宅をお考えの方で、ペットと快適に過ごしたい方は多いと思います。
人にもペットにも心地よい生活を送るためには、どのようなリノベーションを行えば良いのでしょうか。
犬と猫を例にペットと住める住宅のリノベーションのコツと注意点をご紹介していきます。
□ペットにとっての快適な暮らしとは
ペットにとっての過ごしやすい暮らしとはどのようなものなのでしょうか。
3つのポイントを提案します。
*適切な温度管理が必要な理由とは
1つ目は適切な温度管理が行える環境です。
実は犬や猫といった動物は肉球部分のみでしか汗をかけません。
つまり、汗で体を冷やすことができないのです。
このように体温調節が苦手な犬や猫にとって、室内温度は非常に重要になるのです。
では、どのくらいの温度が理想的なのでしょうか。
一般的には23~28度が理想とされています。
注文住宅をお考えの方は電気代を考慮した上で、断熱性が高く、温度管理のしやすい住宅を探すとよいでしょう。
*ご近所迷惑の対策とは
2つ目は防音対策についてです。
ご近所の方は飼い主が想像しているよりも、鳴き声が気になっているかもしれません。
ご近所さんとのトラブルを防ぎ、ペットを守るためには防音対策は欠かせません。
鳴き声をしっかり抑えてくれる部屋にリノベーションしてみてはいかがでしょうか。
*自由に動き回りたいペットのために
3つ目はフローリングの材質についてです。
滑りやすい床はペットのけがに繋がります。
床は歩きやすく、キズが付きにくいものが良いでしょう。
けがを防ぐために、加工が少なく天然の木に近い無垢材の使用をおすすめします。
□リノベーションの際の注意点とは
ペットと暮らせる住宅を考える際は注意がいくつかあります。
まず、ペットは人間と一緒にいることに喜びを覚えますが、一匹になりたい時のもあるということです。
眠る時や、排泄をする時、エサを食べる時などは人間のいない空間が必要になるでしょう。
具体的には水飲み場やエサの置き場などは、人間の生の動線から外れた場所に設置すると良いでしょう。
部屋の隅や壁際などが人間の動線から外れた場所にあたります。
また、犬や猫を複数匹飼う際は、空間にゆとりと持った間取りを考える必要があります。
ペットといっても、それぞれのテリトリーがあるのでプライベートな空間は欠かせません。
□まとめ
以上がペットと快適に過ごすためのリノベーションのポイントと注意点になります。
ペット、人間ともに心地よく暮らすためには、お互いの生活圏をしっかり確保することが大切です。
計画的な注文住宅でペットとの暮らしを楽しみましょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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