「せっかく注文住宅で家を考えるなら、ペットの猫も住みやすい家を作りたい」
猫と一緒に暮らしておられる方なら、そう思われる方も多いのではないしょうか。
そこで今回は、注文住宅で取り入れたい猫と暮らすための家づくりの工夫をいくつかご紹介します。
◻︎猫の特性を踏まえた家づくりの工夫
一昔前までは外でよく見かけた飼い猫も、近年は交通事故などの問題もあり、室内での飼育が一般的になっています。
猫の安全を考えての飼育ではありますが、自由気ままな猫にとって、室内で暮らすことはそれ自体がストレスの原因になる可能性も考えられます。
暮らしの中で猫が抱えるストレスを少しでも解消できるよう、猫の特性を踏まえた家づくりの工夫を考えましょう。
*キャットウォーク、キャットステップの設置
キャットウォークとは、高所好きという猫の特性を活かし、高所に設置される猫の通り道のことです。
家にもこのキャットウォークを設置することで、室内でも比較的自由に動き回ることを可能にし、猫のストレスを軽減させることにもつながるでしょう。
キャットウォークに加え、壁に取り付けるキャットステップと呼ばれる造作棚をつなげれば、猫のより自由な行動を可能にします。
さらにキャットステップでは、上り下りを必要とする上下運動があるため、室内生活による猫の運動不足の問題を解消できます。
キャットウォークとキャットステップの設置には、どちらも比較的高さを必要とするため、天井の高い場所に設置するのが好ましいでしょう。
注文住宅ならではの柔軟な対応力を活かし、キャットウォークとキャットステップの設置場所についても検討すると良いですね。
*ペットドアの設置
ペットドアを設置することで、猫の自由な部屋間の行き来を可能にします。
飼い主がいない状況でも猫の自由な行動範囲が広がるため、ストレスが溜まりにくい環境といえますね。
現在はロック機能がついた室内用のペットドアなどもあるため、飼い主がいない時間帯における猫の出入りを制限したい場所に最適です。
こうした機能があれば安心してお留守番を任せられるため、一度検討してみるのも良いでしょう。
◻︎まとめ
今回は、注文住宅で取り入れたい猫と暮らすための家づくりの工夫についてご紹介しました。
人だけでなく、猫も快適で住みやすい家づくりは家族全員の幸せにつながるでしょう。
注文住宅で猫と暮らす家をお考えの方は、今回ご紹介した工夫もぜひご参考にしてみてください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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