注文住宅は、間取りはもちろんのこと素材まで選ぶことができます。
しかし普段建築に関わらない人にとって、素材のことはよくわからないと思います。
そこで今回はかんたんに木材と外壁にまつわる素材について見ていきましょう。
□木材のいろは
木にはたくさんの種類があります。
木の種類は、例えばヒノキ、スギ、ケヤキ、アカマツなどがあり、それぞれに特徴があります。
ヒノキなら水に強く菌や虫にも耐え、スギは柔らかく独特な香りがする、ケヤキは強靭性や耐久性があるといった具合です。
木の種類を選んだら次に無垢材か集成材かを選びましょう。
無垢材は伐採した木を乾燥させて作った天然の木材で、集成材は小さく切り分けた木材を乾燥させ、接着剤で組み合わせた人口の木材です。
どちらにもメリットデメリットがあるのでどちらが優れているとは言い切れません。
家を建てるときにはプロと相談して、木の種類や無垢材、集成材それぞれの性質や価格を理解したうえで家を建てれば、より満足のいく家になるのではないでしょうか。
□外壁のいろは
外壁の素材もたくさんあり主に7種類に分かれます。
外壁の目的は防水性、遮音性、外観、断熱性など様々です。
しかし、デザインや耐久性、メンテナンス性など全てのニーズを満たす外壁はないので、何を基準に外壁材を選ぶのか、よく考えましょう。
そうはいっても外壁を選んだことがないので何を重視すればいいのかわからないという方も多いと思います。
そこで押さえておきたいポイントとして「メンテナンス性」「価格」「デザイン性」の3つをかんたんにご紹介しましょう。
まず「メンテナンス性」についてですが、外壁はメンテナンスの有無で耐久性や寿命が大きく変わるので、メンテナンスは非常に重要です。
メンテナンスの頻度が少なくて済む外壁ほど値段が高くなる傾向にあります。
次に「価格」についてです。
外壁材の価格は同じ大きさでも大きく異なるため、予算に合わせて外壁を選ぶことが大切。
しかし安すぎる外壁は、性能が不十分な可能性があるので外壁費用の相場を把握したうえで予算を考えることが大事になってきます。
最後に「デザイン性」について。
種類によって見た目は当然変わってきます。
重量感や高級感のある素材、スタイリッシュさを感じる素材、種類が豊富で洋風だったり和風だったりを選べる素材など、外壁材の種類が違えば与える印象は全く異なります。
注文住宅で素材を選ぶ際はおもにこの3つを基準に決めていくと良いでしょう。
□まとめ
今回はかんたんに素材について見ていきました。
種類が多く選ぶのは大変ですが、予算の範囲に収めたり、求めているデザインを実現させるためには避けては通れないのが素材選びです。注文住宅の購入をお考えの際は、ぜひ今回の記事を参考にいろいろ調べてみてください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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