よくインテリアデザインなどで北欧風などという言葉を見聞きすることが多いと思います。
北欧風とつくだけで、シンプルでおしゃれだ、なんて勝手に思ってしまいますが、実際に北欧風とはいったい何なのでしょうか。
また北欧風の住まいとはどういったものなのでしょうか。
□北欧風とは
文字通り北欧スタイルのことですが、北欧とはヨーロッパの北に位置するフィンランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの4か国を指します。
高い緯度にあることと地軸の関係でこれらの地域の冬はとても長く、日照時間も短いです。
そのため我々が想像する以上に暗くて寒い冬が続きます。
必然的に長い時間家族が同じ空間にいることになるため、快適に居心地よく過ごせるようにと考えて作り上げられたのが、いまの北欧スタイルの基盤となっています。
北欧風には快適に居心地よくしたいという背景があり、オシャレなのだと思うと納得ですよね。
北欧風の特徴ともいえる自然素材が使われていたり、屋根が三角で急勾配だったり、白が基調だったりするのも実は北欧ならではの理由があります。
北欧は森や湖に囲まれた自然豊かな環境にあります。そのため周囲の景色に溶け込むような自然素材の建材が多く使われています。
本場では本物のレンガや木が使用されていますが、日本ではメンテナンスの手軽さからもサイディング材を用いるのが一般的です。
屋根の形状が急勾配な三角なのは、北欧では積雪量が多いため、雪の重みを軽減するという北欧らしい理由があります。
日本でも白川郷の合掌造りが有名ですよね。
実用性の高さから生まれたデザインですが、日本ではおしゃれな外観に仕上がるポイントになっています。
北欧風のベースカラーとなるのは白やグレーといったナチュラルカラーですが、なぜでしょう。
それは長くて暗い夜でも部屋の中を明るくするためという北欧ならではの理由がここにもありました。
□北欧風にしよう!
北欧風とは何かを上で見てきました。
ここからは簡単に北欧風の家のイメージを具体的に膨らませていきたいと思います。
*白い壁×木
白のシンプルな壁にあたたかみある木の壁やインテリアを組み合わせることで北欧風の素敵な雰囲気を簡単に演出することができます。
家具も木を素材にしたものをそろえると統一感がでるでしょう。
*有機的な曲線
北欧風の魅力は有機的なあたたかみのある曲線と直線のバランスです。
玄関土間を曲線のスキップフロアにしているところもあります。
*ふんだんに自然素材を使う
北欧は木材をふんだんに使った家づくりをしています。
特に床は無垢材、つまり植わっていた木を伐採しそれを製材したままの材でできたもののフローリングにして階段の手すりなども木の質感を活かしたものにするとよいでしょう。
北欧風といっても人によって好きな部屋のテイストは変わってきます。
注文住宅なら、既に建てられている建売住宅と違い、自分で好きなように北欧具合を調節することができるのでお勧めです。
□まとめ
なんとなくシンプルでおしゃれと理解していた北欧風というものは、実は家族と長時間快適に過ごすという原点がありました。家族がいる方もそうでない方も北欧風の家で快適に過ごしてみませんか。随時無料でご相談をお受けしているのでお気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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