注文住宅でオシャレな家を建てたとしても、インテリアがオシャレでなければもったいないですよね。
オシャレなインテリアを選ぶ際にカラーに気をつけましょう。
今回はインテリアと絡めてカラーの話をしていきたいと思います。
□色の効果とトーンを大事に
アメリカの大統領はここぞというときに赤色のネクタイをしますが、それは赤の持つパワー、勇気、情熱といった印象を与えるためだと言われます。
カラーは視覚効果だけでなく心理的な効果ももちあわせているので、カラーに気を付けてインテリアを選ぶとより居心地の良い空間を作ることができます。
色の持つ心理的な効果をいくつかの例を挙げると、赤は先ほども述べた通り情熱的で活動的なイメージ。
気分を高揚させて活発にする作用があります。
黄色は幸福でポジティブなイメージ。
明るく元気な印象を与えます。
緑は木や森といった自然のイメージ。
リラックス効果があり、緊張を緩和するという作用があります。
活発な子供の部屋には赤、落ち着いきたいリビングには緑を使うなど、心理効果を利用することでよりよい空間にすることができるのではないでしょうか。
また、服装と同じでトーンに気を配ることも大切です。
トーンとは何かというと、「明度」、「彩度」の2つの要素で色をグループ分けしたもので、色の調子を表すものです。
色とトーンの組み合わせを大事にすることで部屋の印象がぐっと良くなります。
部屋全体のまとまり感を重視するなら、色味が似ていて濃淡の違うものを組み合わせる「同系色」。
統一感を重視するなら、「オレンジと赤」や「青と青緑」など色相環が近いものを組み合わせる「類似色」。
色数を増やしてもトーンを統一させることでまとめる「同一トーン」。
あえて反対のカラー同士を組み合わせる「反対色」等々があります。
自分の好みとその部屋に合うイメージを勘案してこれらの色やトーンの組み合わせをつかいこなすことがインテリアを選ぶうえで重要です。
□3つの色の要素
部屋全体をどのような色でまとめたいかイメージができたら、ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーを決めましょう。
それぞれが一体何を指しているのかというとベースカラーは壁や床といった部屋の中でも大きな面積を占めているカラー。
アソートカラーは家具やカーテンなどのインテリアの主役となるカラー。
アクセントカラーはクッションや照明器具などのカラーです。
全体に占める割合が5%と小さいものの、部屋全体を引き締めるアクセントになります。
ベースカラーは変更しにくく、またアクセントカラーが与える影響は小さいために、アソートカラーをいかにうまく扱うかが大事になるでしょう。
アソートカラーは空間の雰囲気を決めるのでむやみやたらに色を増やしてしまうと雑多になってしまいます。
ゆえに使用するカラーを3色までにする。
色を増やす場合にはトーンや色調を統一する、などを意識すると良いでしょう。
□まとめ
オシャレな注文住宅をよりオシャレにしてくれるインテリア。それを決める鍵となるカラーについて書かせていただきました。色とトーンの組み合わせを大事にしつつ、自分の好みに合わせてアソートカラーやアクセントカラーを調整することでより住まいを味わい深いものにできるのではないでしょうか。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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