家を購入するには多くのお金が必要です。
その中で設計料と呼ばれるものが必要になるのはご存知でしょうか。
今回は注文住宅を購入する際に必要な設計料について、ハウスメーカー、工務店、設計事務所の3つの場所を比較しながら解説していきます。
□設計料とは
設計料とは注文住宅を購入する際に、どのような家にするか相談したり、図面に描いたりすることにかかる費用のことです。
他にも設計した図面通りに建築が進められているかを監視する費用を設計管理料と呼び、これも支払う必要があります。
設計を担ってくれる場所はハウスメーカー、工務店、設計事務所の3つがあり、設計を生業としている、設計事務所では他より費用が高くなる傾向にあります。
では、その3つを具体的に比較してみましょう。
□ハウスメーカーと工務店、設計事務所を比較
*ハウスメーカー
ハウスメーカーの設計料は全体の費用の約2%から5%です。
4000万円の家ですと、設計料は約80万円から200万円になります。
これはハウスメーカーが設計をパターン化しており、いくつかのパターンの中からお客様が好みを選択するというかたちを採用しているためです。
大きく自分の希望を反映させることはできませんが安く済ますことができます。
設計料0円を主張しているところがありますが、これは実際に0円ということではありません。
設計料という名目ではなく、工事費用内に組み込まれているのです。
*工務店
工務店はハウスメーカーと比べ、地域密着型というイメージです。
設計料はハウスメーカーと同じく、約2%から5%になります。
しかし、パターン化されたハウスメーカーに比べ、デザインの自由度は高いです。
依頼主が納得いくようなデザインを提供してくれます。
また、これも同じく、設計料という名目で費用が請求されなく、工事費用として請求される場合があります。
*設計事務所
設計事務所の設計料は他に比べて高く、全体の費用の約10%から15%になります。
4000万円の家ですと、設計料は約400万円から600万円になります。
しかし、これは設計事務所がハウスメーカーのように間取りなどをパターン化していなく、完全オーダーメイドになるためです。
他に比べると自由度は最も高く、自分の希望することを細かく聞いてくれます。
少々値段は張っても自分の理想の家を実現させたいという方にはおすすめです。
□まとめ
今回は3つの場所を比較しながら、注文住宅の設計にかかる費用について解説しました。
設計料はどこを選択にするにしても必要な費用です。
自分の予算や希望によって、一番自分の理想の家を完成させてくれる住宅建築会社を選択しましょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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